2018-01-14

コミケ完売できなかった

ちょっと長い話になる。

少し前になるが、冬コミのことだ。

コミケサークル参加するのは2回目だった。二次創作で、成人向けの漫画を出した。

コミケは2回目だが、オンリー地方イベントには出ていたので、全体として本を出すのは15冊目くらいになる。

冬コミの前、初参加だった夏コミは散々だった。

それまでのイベントだんだん売れるようになっていたから、調子に乗っていたのかもしれない。

余計な議論が起きそうなので具体的な数字は出さないが、持ち込んだ部数の3分の1もはけなかった。

それまで尻上がりだっただけに、余計に凹んだ。

それもあって、冬コミ前はとても緊張していた。

売るために参加しているわけではないが、自分の本が誰にも求められてないのでは、という不安かられた。

絵で少し仕事もはじめていた時期だったので、胃を痛くしながら当日を迎えた。

結果として、完売こそしなかったものの、ノルマとして設定していた値より多く頒布することができた。

差し入れももらったし、応援していると声もかけてもらった。

在庫書店委託でほぼはけるであろう量で、とてもほっとした。

売り上げでおいしいお肉も食べに行けたし、手伝ってくれた友人にもごちそうできた。

問題はそのあとだった。

Twitterで、知り合いの作家完売報告の嵐を見て、モヤモヤした気持ちが生まれしまった。

午前中に完売しているサークルが多く、タイムラインはうれしい悲鳴で満ちていた。

その時つい、「悔しい」と、そう思ってしまったのだ。

俺も過去に予想外の人気が出て完売たことがあったが、その時は後から買いに来てくれた人に対してとても申し訳無く思ったものだ。

その点今回は、赤字にはならなかったし、喜んで来てくれた人もたくさんいた、欲しい人にも行き渡っただろう。

そもそも完売」とひとくちにいっても、部数にもよるし、流行知名度など要因は様々だ。

何も悔しがることはないはずだった。

だけど何か、「完売することが成功指標」でありステータスかのように、その時は感じてしまった。

何より悔しいのはそのことだった。

自分目標も達成して、なんの問題もないのに、結果を喜べなかった。

そんな自分にげんなりもした。

特に最近SNSですぐ他人成功が目に見えるので、こういうことはままあると思う。

次本を出すときは、まわりに左右されない、自分のなかの指針をつくって、そこを目標にやりたい。そう思った。

次の夏コミはどんな結果でも、絶対に楽しむ。

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