日本の学校は、偏差値が高いほど、歴史が長いほど、進学校ほどオフィス街に近い都心部に隣接するため、電車での何本もの乗車待ちや治安問題による女性専用車両の存続が必要などの移動に支障をきたす混雑問題が存在する。今日では公共交通の混雑緩和や自転車利用の解禁及び校舎の移転の議論が度々行われている。
ところが、市民団体などから「学校の移転は都心部の学園空白地帯化に繋がる」などの批判が殺到した。一般市民は「学生の痴漢被害や都心一極集中のオーバーヒートから少しでも遠ざけリスクを除去したい」と説明したが、市民団体などは「一極集中の有難さがわかる日がかならずくる」と抵抗したため、計画が進んでいない。別の一般市民は「運動のエゴのために現実を盾にし、弱者を人質にしている。学生や都心が被るリスクを訴えていたのであれば真っ先に実行を考えるのが筋であるが、リスクと隣りあわせでいいというのか」と話す。
今、東京では学校そのものの都心一極集中が社会問題になっているが、小池都知事にしろ、自民党アンチ(私は純粋な地方や郊外への逆流にも反対だが)にしろ、彼らは東京が一極集中のやりすぎでオーバーヒートしてしまう事を心から期待しているのだろうか?
小池にしろ東京都心一極集中賛美論者にしろ、彼らは学生を盾にして東京のオーバーヒートを野放しにしようとしているのが明白。「学園空白地帯化に繋がるから学園の分散反対」と主張する彼らは何も学生や都心のことなどは考えていない。オーバーヒートが顕在化して欲しいとする彼らの言動、思想信条、いざ問題が深刻化したときの言動、どれをとっても最終的には「一極集中は行きすぎだ」という結論に繋がるがそれも無視する。小池は他の大都市の学校の立地がどうなっているのかを調べてそれを学んで実行してほしい。