2017-11-15

多様性民主主義破壊する

今、さまざまな場所多様性が叫ばれている。東京都は「2020年に向けた実行プラン」において、多様性意味するダイバーシティの推進を掲げている。

男性女性障がい者と健常者、日本人外国人お金持ちと貧乏人。

社会存在する様々な差異を強調するこの多様性が、現在民主主義破壊している。

そもそも民主主義とは何か。それは同一性だ。

ナチスドイツ法学者であるカールシュミットはこう述べた。

民主主義は、軍国主義的でも平和主義的でもありうるし、進歩的でも反動的でも、絶対主義的でも自由主義的でも、集権主義的でも分権主義的でもありうる。~それなら民主主義について何がのこるのか?民主主義にとって一連の同一性ということが残る(カールシュミット著『現代議会主義精神史的状況』)」

決定するものと決定されるもの支配するもの支配されるもの命令するもの命令されるものとの同一性

あれとこれ、われと彼ではない。私と私、私たちという同一性

私たちが決めたことに、私たちが従う。

その同一性において、自ら従うことを自らで決める自由民主主義本質だ。

まり民主主義妥当する社会において差異存在してはならない。

差異存在すれば、決定するものとされるものの間の同一性が失われる。

同一性が失われれば、民主的決定に正当性が失われる。

民主的決定に正当性が失われれば、それに従う理由がなくなる。

従う理由のない決定に従わずに済むために、自らが決定する側にいられるように、闘争が始まる。

政治闘争へ姿を変え、そこには戦争状態が出現し、民主主義崩壊する。

現在日本はその一歩手前にある。

かつて存在していた日本人という連帯感は、多様性の推進という言葉によって失われた。

その結果、政治の場は協調連帯によるものでなくなり、自己利益の最大化のための闘争へと姿を変えてしまった。

この傾向は今後も続く。

いずれ、こうした多様性民主主義を滅ぼしつくす。

  • 小グループが自己利益の最大化を巡ってゴニョゴニョしてるうちに、ゲーム理論的な拮抗点に落ち着きそうなので、永遠に崩壊し続けることはないだろう その拮抗点が民主主義の範囲内...

  • じゃあとりあえず多様性を無くすためにお前が死ね

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