先日、恋人と東京ディズニーランドに行った。
それは、さらに先日、一般成人男性の僕が会社の女の子とつきあい始めたことから始まるのだけど、そこは面白くないので割愛。
表題の通り、東京ディズニーランドの地図は2人で両端を持つのに最適なサイズなのである。
かつて僕が地元の微妙なレベルの進学校の微妙な部活の、微妙にモテない男友達と、創立記念の休日にディズニーに行ったとき(中二病が一周していた僕たちは「男だけでディズニーに行くの、かっこよいのでは?」という発想をしていた)、ディズニーランドのガイドマップはデカすぎて使いづらいという結論に至っていた。
あの日の僕らは、「世の中」と対置される「僕ら」が、「世の中」の物事に論理的にケチをつけられたのでとてもご満悦だった。地図のサイズはもっと適切に設計すべきなんだよね、そう言いたかった。
その推論はある意味間違っていないのだけど、大学に進学し、就職し、「世の中」にすっかり吸い込まれた僕は、結局、ディズニーランドのマップのサイズのデザインがそれなりに合理的な原則に従っていることに気づいて、ああ、となってしまった。ちょっと金曜の疲れを残しながら行ったディズニーランドで、恥ずかしげもなく2人で地図を読んでいて、そう思った。ディズニーランドは男だけのむさ苦しい旅行なんて気にかけてくれてはいない。そりゃそうだ。
世の中はクソだし将来設計はだいぶヤバいけど、なんだかんだ(あの日思ってたよりは)ずっと生きやすいし、流されてたどり着くには、最高の場所だった。
まあ、しんどいけどね。
それだけ、以上!