幼稚園の年長さんの頃だったか、なんか知らんけど先生に呼び出された。なんだろうと思いながら出頭したら、「ヒトミちゃんに謝りなさい!」と言われた。
まったく心当たりがないので「へ?なんで?」としか答えられなかったんだが、聞けばヒトミちゃんが泣き喚きながら家に帰ってきたので、親御さんがなだめて落ち着かせてから理由を聞いたら、園児が一人一脚ずつ椅子を持って別の教室に移動させる時間ってのがあるんだけど、その時に俺が椅子でヒトミちゃんをどついたと主張したそうで、向こうさんから強烈なクレームが入ったとのこと。
でも、その話には無理があった。椅子移動は班単位でやるんだけど、ヒトミちゃんと俺は班が違うから同時に運べないんだよね。椅子を運んでない班は他の教室で違うことをやってるので、わざわざ先生の目を盗んで脱走して椅子を取りに行かないと、ヒトミちゃんをどつくのは不可能。タイミング良くというか、その時俺は担当の先生と一緒にお絵描きしてたので脱走は不可能。そのことを指摘したらさすがに先生も気付いたらしく、「もう少しヒトミちゃんに聞いてみます」ってことで、その場は解放された。
家に帰ってから親に「こんなことがあってさ……」と報告したら、こっちの親もエキサイトしてw 即、先生と双方の親での話し合いになったw で、先生がヒトミちゃんの親に例の矛盾を指摘したら黙り込んで、「もう少しヒトミに聞いてみます……」ってことで解散になったそうな。
翌日、先生が俺に「ヒトミちゃんがお手紙書いたから読んでほしいんだって」と言いながらお手紙を渡した。結局、ヒトミちゃんの狂言で、なんか俺のことが好きなんだけど自分のことを特別扱いしてくれないのが悔しくて嘘ついたとかってことだった。だからってこんな狂言かますと構ってくれるようになるのか?と理解不能だったけど、〆の言葉にものすごく納得がいかなかった。
「これからも仲良くしてね」
翌日、ヒトミちゃんを見かけたので歩み寄って行って、「お手紙読んだよ」と言ったら、ぱあっとした表情で「ありがとう!」と。「でもさ、嘘吐きと仲良くする気ないから、もう俺に近寄らないでね」と言って手紙を突き返したら、ヒトミちゃん大号泣+過呼吸で大騒動に。周囲の女子は事情も知らんくせに「ひどい!」とか「ヒトミちゃんかわいそう!」とか喚いて、なんだか俺が悪者にされていく。納得いかんので事情を知ってる先生に「何があったかみんなに説明してよ!」と要請したけど、アルカイックスマイルでスルーされて、後で怒られた。
なんで俺が怒られるのかますます納得いかなかったので、男子の友達連中に一部始終を話したらみんな激怒して集団で先生に抗議しに行ってくれたんだけど、結局、真相が衆知されることはなかった。その余波で男子と女子の間に険悪なムードが生まれて、卒園まで修復されることはなかったし、個人的にも女というものを心の底から信用できない滓のようなものが残ってしまった。
そんな経験があったもんで、今でも痴漢冤罪とか狂言レイプとかの話を見聞きすると心の底から怒りが湧きあがってくる。女に限った話じゃないんだろうけど、アタマのおかしい奴の狂言のせいで平和な日常をわやくちゃにされるなんて、絶対にあっちゃいかんことだ。
それ男子小学生が好きな子に意地悪するっていうのの逆バージョンだぞ むしろ男が女にやるパターンの方が普通 お前はレアケース
こんなの世界中の日常風景だろ
好きすぎておかしな行動をとる人はいるわな。もちろん好きだからといって許されるとは限らないわけだが、そういう人間もいるということを、あなたは幼くして学べたということだ。...