自分は大学院生。もう色々どうでも良くなってきた。沢木耕太郎氏の深夜特急的な旅がしたい。
深夜特急を読んだのは数年前。お気楽大学生のときだった。抜け殻みたいな状態の人間が深夜特急に憧れるのは容易に見当がつくだろう。しかしどうして当時の自分は深夜特急なんてものを読んだのだろうか。友達と楽しく生活していたし、趣味も楽しんでいて充実していたはずだ。だが、理由はなんとなくわかる。当時の自分も今の自分と同じように自身のバックグラウンドに悩み、将来に対して漠然とした不安と疑問を抱いていたからだ。特殊な事情を抱えた自分が会社員になって、人生と引き換えに働くことに意義を見いだせていなかったのだ。とどのつまり、就活の挫折と切り離して冷静な環境として再考したとしても、放浪の旅にはある程度の妥当性が存在しているということではないだろうか?
沢木耕太郎氏の深夜特急は不思議な魔力をもっている。すぐにでも放浪の旅に出てみたくなる。既読の人やAmazonのレビューなんかを見た人にはわかってもらえると思う(?)。では、氏と自分の共通点と相違点はなんだろうか?
共通点:会社員として働くことに疑問(氏は一日で退社している)
相違点:氏は会社員をやめてライターとしての一定のキャリアをつんでいる(自分はなにもなし)
仮に自分が放浪の旅にでたとしても、氏のように書籍などで何かを創造するスキルがない。したがっていわゆる”自分探し”という現実逃避に終わり、なんとも非生産的な結末を迎えることとなる。自身のバックグラウンドを考えると将来に何の希望も持てないのは確かなのだが、少しばかり生への執着が残っているために、ただで死ぬことに抵抗感がある。何か残しておきたいのだ。
はまなす「残念だったな! 去年までなら運行してたのにな!」 えちご「去年の時点で終わってた」 ながら「ワイはギリギリ生きてるけど、ロマンがあるかというとそんなないぞ」