2016-01-25

日本宗教の変遷について。(近現代

http://anond.hatelabo.jp/20160125135604

いろいろあった。

で、廃仏毀釈が行われた。

廃仏毀釈はいろいろ言われているが、理由の一つに明治政府戸籍管理寺社から奪いたかったいうのがある。

これと王政復古を背景とした天皇権威向上もあって、神仏分離令から国家神道の成立となる。

で、国家神道

国家神道大日本帝国実質的国教だったわけだが、建前として、神道宗教ではない、ということにされた。

これまたいろいろな理由があるのだが、外国との通商条約改正するにあたり、キリスト教排斥をしていると交渉の場に立つことすらできなかったとかがある。

初詣などが宗教行事ではなく、日本の慣習・習俗であるなどの論法はこのころに広まった。

で、敗戦

GHQにより国家神道解体された。昭和天皇人間宣言象徴的やね。教育勅語墨塗りされた。

ただでさえ、宗教行事が単なる慣習に過ぎないとされていたうえで、宗教的教義は完全に破壊された。

で、復興期。

東京一極集中政策帰結として、地方人間東京に集った。

地縁から切り離された人間の拠り所として、本来なら宗教大事役割があったはずなのだが、前述のとおり破壊されてなにもない。

こういう拠り所を求める人間を鴨として新興宗教が猛威を振るったわけで。そうかそうか。

で、現在

あらゆる宗教的儀式は、外装だけを奪われて、商業的なマーケティング材料になっている。

心の拠り所を求める人は、多いが、それを宗教に求めることは少ない。

あるいは、それを宗教として意識することは少ない。

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