なんでも実況J板には、実は唐澤弁護士への集団ストーカーが始まる以前から、それを許容するような「空気」が存在していた。プロ野球選手の「ネタ」化である。特に、歴史的に傲慢無礼に振る舞い、他球団の選手を金にあかせてかき集め、有望な新人選手を強引に入団させ、アンチを大量に生み出してきた某球団の選手は、ほぼ自動的に「ネタ」にされる運命にあるといってよい。「巨人小笠原」に代表されるそれらの「ネタ」は、選手のゴシップなどが誇張され、あるいは全く事実無根の罪を犯したことにされていた。そして、この「ネタ」化は、ネトウヨのデマなどとは違い、端からそれを他人に信じさせる気などなく、ただ「面白いから」「憂さ晴らしで」行われているのである。
また、なんJは、いわゆる「淫夢」というミームの発信源の一つでもあった。野球選手のゲイ向けAVへの出演が発覚したことがこのミームの起源なのだ。何年も一般人をおもちゃにし続ける「淫夢」も、唐澤弁護士への攻撃に非常に似ている。「巨人小笠原」、そして「淫夢」も、その「文化」が非常に長く継続しているという特徴がある。嫌儲・VIPに由来する「文化」が基本的に一過性であることとの差は顕著である。私見ながら、それはプロ野球の選手寿命が長いことに起因するように思われる(淫夢は、すでに発端の選手が話題の中心に居ないが)。
要するにこの「実在する人物(仮に社会的地位の高い人物でも、あるいは全くの一般人であっても)を容赦なく、そして長期的に『ネタ』にする」という空気を持った場所に、認識も脇も甘い弁護士が登場してしまったことが不幸であった。
余談ながら、こういった「ネタ」化の過程で、検索エンジンにおけるサジェストの汚染という現象はすでになんJの住民に把握されていた。それを能動的な戦術に変えたのが、唐澤弁護士への攻撃だった。