2015-01-06

デブ青春

もうすぐ20代が終わる。デブのまま終わっていこうとしている。

10代もこうして終わった。

 

20代一番の後悔はやせなかったことだ。

 

友達撮影した写真に見つけた丸くて大きい背中自分だった。

単に大柄な人間だと思っていた。家族にも何も言われたことが無い。でも自分はずっと猫背の豚だったのだ。ずっと。

着衣の自分にも裸の自分にもうんざりする。

肌も汚く、二の腕背中ブツブツである。顔も肉で埋まって目鼻が目立たなくなっている。

こんな体型に愛撫されセックスして興奮するわけがない。話しかけられて嬉しい気持ちになるわけがない。

 

初めてのスノボは人より先にバテ、東京に遊びに行ったときは膝が痛くなった。

デブにとって20代を過ごすことは若年期が無いことに等しい。

青春放棄しているのと同じことだ。

 

正直どこかで自然痩せるって思っていたのだ、それにプラスして、痩せても自分はイケてないだろうと思い込んでいた。

  

そして何より生活を変えるのが怖かった。

仕事帰りにコンビニに車を止め、車内でコーラフランクフルト菓子パンをパクつき、家ではごろごろしているこの生活を。

 

でもある日ライザップのCMを見たとき、衝撃が走った。

筋肉のついた体というのはこんなにも美しいものか、こんなにも変わるのかと衝撃だった。

それまではダイエット広告を見てもいまいちピンとこないことばかりだった。

健康そうな女をさらに不健康そうに加工したような写真しかなかったから。

ライザップのCMは一瞬で気持ちを変えてくれた。まだ自分もイケるんじゃないか?これから人生を楽しめるんじゃないか?と

 

地元にはライザップはないし、おばちゃん向けの30分ジムしかないのでエクササイズDVDを買った。

ジリアン・マイケルズの新30日ダイエットだ。キツイがなかなか達成感がある。

そしてネット理想ビフォーアフター画像を集めてモチベを維持している。コーラもやめた。

 

良い30代に向けて頑張ろう。今度は後悔しないようにしよう。

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