2014-11-15

子供自然の中で育てろ!」の常識を疑え!

よく「自然の中で子育てさせたい」と田舎ファミリー移住するケースを、マスコミ好意的に取り上げる。

その辺は個人の価値観から自分がとやかく言う筋合いはない。

でも、そういう人の言説が、

「都会で子育てするのは間違ってる、子供が可哀想」

なトーンで書かれてるのにはカチンと来る。

保育所待機児童数が少ない」「実家に近いケースが多く、親のヘルプが得られる」「居住面積が大きい」という点で、

地方部に子育てアドバンテージがあるのは認める。

だが、それらの点を都市部が解決した場合本質的

自然が多いことが、子供の情操上プラス」と定量的に言えるのか疑問。

それなのに、今の教育関係者、そして政府

自然が豊かな方が、児童の肉体的発育・精神的発育に、必ずプラスな筈だ」

という思い込み所与の前提として、さまざまな政策を出そうとしている気がする。

多分、地方創生絡みで、地方の子育て誘導政策が出てくるだろう。

その辺の「常識」を、疑うべき。

まあ、「アトピーの子供を持つ家庭が、地方移住することで症状が改善した」みたいな事案もあるから

中には地方移住、「自然が豊かなエリアへの移住が、子育て有効なケース」もあるのは事実だろう。

しかし、100%ではない。

「元々ダンナさんも奥さんもアウトドアが好きで、自然が大好き」というケースなら、

たぶん子供にも好影響だと思うが、一方で、

「奥さんが都会の味を忘れられず、諸般の事情田舎に行かざるを得なくなったが、

 いつも「都会に戻りたい戻りたい」と言ってる」ようなケース、これだと間違いなく子供マイナス

「親のクルマにばっかり載っている田舎の子」の方が、「電車に立っていたり、駅から歩いている都会の子」よりも

肥満比率は多い、との話もある。

かつては田舎は「徒歩通学距離が長いから結構歩いていた」のかもしれないが、

不審者対策云々でバス等を使わせるようになったりしてるから、歩かなくなってきている

・・・なんだろうな、この「子育てには自然豊かな環境がいい、田舎がいい」という思想って、

どこかロハス香りが漂っているんですよね。

ロハスで終わっているうちはいいが、その先ホメオパシーあたりまでいっちゃいそうで嫌だ。

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