よく「自然の中で子育てさせたい」と田舎にファミリーが移住するケースを、マスコミが好意的に取り上げる。
その辺は個人の価値観だから、自分がとやかく言う筋合いはない。
でも、そういう人の言説が、
なトーンで書かれてるのにはカチンと来る。
「保育所の待機児童数が少ない」「実家に近いケースが多く、親のヘルプが得られる」「居住面積が大きい」という点で、
「自然が多いことが、子供の情操上プラス」と定量的に言えるのか疑問。
「自然が豊かな方が、児童の肉体的発育・精神的発育に、必ずプラスな筈だ」
という思い込みを所与の前提として、さまざまな政策を出そうとしている気がする。
多分、地方創生絡みで、地方での子育て誘導な政策が出てくるだろう。
その辺の「常識」を、疑うべき。
まあ、「アトピーの子供を持つ家庭が、地方に移住することで症状が改善した」みたいな事案もあるから、
中には地方移住、「自然が豊かなエリアへの移住が、子育てに有効なケース」もあるのは事実だろう。
しかし、100%ではない。
「元々ダンナさんも奥さんもアウトドアが好きで、自然が大好き」というケースなら、
たぶん子供にも好影響だと思うが、一方で、
「奥さんが都会の味を忘れられず、諸般の事情で田舎に行かざるを得なくなったが、
いつも「都会に戻りたい戻りたい」と言ってる」ようなケース、これだと間違いなく子供にマイナス。
「親のクルマにばっかり載っている田舎の子」の方が、「電車に立っていたり、駅から歩いている都会の子」よりも
かつては田舎は「徒歩通学距離が長いから、結構歩いていた」のかもしれないが、
不審者対策云々でバス等を使わせるようになったりしてるから、歩かなくなってきている