2014-08-15

遮光器土偶人生セックスをした

人生で初めてセックスというものをした。

相手は、遮光器土偶である

実際は、

ぜい肉のいっぱいついた、お腹おっぱいブヨブヨ風俗嬢である

土偶パイパン性器は、へんなにおいがした。

くさいタイプのモノもあると聞いてはいたが、

まさか、股を開いただけでにおってくるとは思っていなかった。

ウッ、とする。何事もない風にして耐える。

それでも、これがあの性器というものか、と感心してしまった。

感謝の念すら浮かんだ。

20歳童貞にしてみれば、セックスなんてものは、遠い世界おとぎ話である

もちろん、エロ動画は山というほど見ている。

けれど、それはあくまでも画面のむこう側の架空世界

セックスは、ミッキーマウスの素顔みたいに、手の届かない神聖領域に属するものだと思っていた。

おもむろに腰を動かしてみた時、あまりにも世界は平凡であった。

自分の石棒が、土偶割れ目に入っている。

それ以上でも以下でもない、ふつう出来事だ。

ああ、こんなものか。

土偶は、まさに土偶よろしく、目をつむり、

アンアンアンアン、とささやかな音を出していた。

こんな、客に対する気づかいが、ありがたかった。

けれど、思うように射精ができない。

セックス中、別人の姿を思い浮かべて果てる、という話がある。

これを聞いた時は、「まさか」と思った。

物理的刺激が存分にあるはずなのに、イケないはずがない、と。

童貞好きな人で捨てたい、という話もある。

バカか」、と。そんなロマンはどうでもいいから、金を払ってでも経験したほうがいい、と。


射精ができなくて、虚しく腰を振りながら考えた。

本当に好きな人(あるいは美女)だったら、もっと楽しいのかな。

土偶の垂れた乳が、ゆらゆら揺れていた。

「ちっちゃくなっちゃったのかな」

いろいろあって、結局、自分は果てた。

そのあとは、風俗嬢としてのおもしろエピソードとかを聞いた。



後悔はしてない。

おとといまで、セックスを知らないことは、

自分にとってとても気がかりだった。

心の中で、溶けきらない小麦粉のダマみたいになっていて、

そのことだけが視界の隅にこびりついていた。いつも、いつも。

からこそ、気が済んだ、という思いがとても強い。


まあ、もう二度と、お金を払ってこんなことはしない。

ごく普通の、仲の良い好きになった女の子しか

セックスをしない。そう決めた。

  • お酒が抜けて冷静になってきました。 セッ◯スの後に飲んだお酒です。 おいおいおいおいおいおい、 気持ちが悪い・・・・。すげー後悔してます。失敗でした。 取り返しのつかない...

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