2014-07-27

ゴジラ(2014)について(ネタバレ

今回の映画ゴジラが出てくる所は良かった。ゴジラが出てくる所「は」。

問題は彼が全部で15分くらいしか出てこない所だ。

まず最初

いきなり巨大生物化石?みたいなのが出てくる。これはまぁいい。「おおこいつがゴジラのご先祖か!」とか思う。

そこから生まれた何かでかいもの日本に向かってる描写がある。これもいい。

ここまで引いたら、当然その「でかいもの」はゴジラだと思う。

残念。違うのだ。

原発でのお涙頂戴もまぁパターンだ。これも許そう。

いきなり15年後に飛ぶ。そして、本当はあの日(原発でのお涙頂戴)何があったのか、が明かされる。

ゴジラに襲われたと思うだろ、普通

違うのだ。

代わりに出てくるのはでっかい虫。お前誰。

誰だお前。誰だこのエイリアンスターシップトゥルーパーズバグを掛け合わせて悪いとこ取りしたようなのは

虫はアメリカに向かう。どうやら日本に現れて捕獲されてたのはオスで、アメリカにメスが居るらしい。

そしてハワイで出てくるゴジラ。よっしゃ! 大破壊や!と思うも、なんとも消化不良に終わる。

ゴジラがあまり出てこないからだ。違いない。

専門家の芹沢博士意味ありげにあちこちで独白を入れるだけで基本的に何もしない。

「核を使うのはいけない」と言って米海軍提督ヒロシマの核爆発で止まった懐中時計を見せるが、提督はどっちにしろ核を使うので全く意味が無い。

ちなみに「大事にされている反核メッセージ」らしきものはここだけ。

そう、一番ナンセンスなのはゴジラや虫相手に核を使って倒す気なのだ

虫は原子力エネルギー源らしいし、ゴジラはもちろん(この映画での設定はどうあれ)「水爆大怪獣」だ。

核で倒せる訳が無い。そこをもう、こいつらは、台無しにしやがってしやがっておのれおのれ。

映画の設定でも体内に原子炉持ってるらしいですよ。

雌の虫の卵はラスベガス近郊の核関係の保存施設しまってあるらしいので、そこを確認しに一部隊派遣される。

大仰に一個一個部屋を確認していくも、何も起きないんだが、その虫の卵が入っていた所を開けると奥にでかい穴が開いてて、向こうにラスベガス破壊する虫が見える。

あほか。気づけよ。

お前ら脳みそ無いんか。

軍隊なのに、何かこう虫が襲ってきたとか、外から連絡無いんか。ほんまに虫がよすぎる。

んで虫やゴジラをおびき寄せる為に核弾頭で釣るんだが(ここらへんでもう楽しみはこの後にゴジラが出てくるであろう事だけ)

虫が襲ってきて「お前らに任せておけるかちんたらすんな」とばかりに持ってってくれる。サンフランシスコに。

虫が出すEMPパルス核爆弾が遠隔で起動できないらしく、主人公達が手動で起動する為に落下傘降下する。割りとどうでもいい。

サンフランシスコが虫に破壊される。これも主人公の奥さんとか子供主人公が連絡がつかなくなるくらいで本当にどうでもいい。

そう、シスコを灰燼に帰すのは虫なのだゴジラじゃない。ほんまにもうほんまにもう(略)

ここまで来てやっと、本当にやっと、ゴジラと虫が戦う。

この映画の見せ所はここだけなんで、存分に堪能して欲しい。その気がまだ残っていたら。

最後色々あって主人公家族と涙の再会。

ゴジラはまぁ定番通りひとしきり暴れたら満足して海に帰っていく。結局何もしなかった芹沢博士に見送られて。

総じてなんかこう、こんなに業界で絶賛されている理由がわからない映画だった。

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