2014-02-14

いわゆるキャスケットかぶる男女に残念な外見の人が多い現象

いわゆるサブカル系ロックバンドのファンに背が低い女の子が多い現象」といった記事を読んでも読まなくても、ほんわりと感じていたことなのだが、いわゆるキャスケット(wikipedia)をかぶって街を歩いている日本人の男女がどうもちんちくりんな外見の人が多いのは、なぜなのだろうか、という問題について考えてみたい。

男性キャスケットをかぶっている場合

太めで大きな体の男性キャスケットをかぶっていたら、この帽子の丸いシルエットがうまくマッチして、なかなか愛嬌のある外見になるが、ほとんどそういう人はいない。キャスケットをかぶっている男性ほとんどがひょろっとした体型で、以下の属性に分けられる。

1.顔の造作があまり良くない、文化系若い男性

たくましいイケメンキャスケットをかぶっている姿はまず見かけない。かぶっているのは大抵の場合、ひょろっとした体型で、顔の作りがあまり良くない男性である。そして、キャスケットに合わせようとしている服や靴のセンスはぱっとしない。

これは次のように説明できるのではないか。

もともとファッションセンスがあまり良くなく、外見にもあまり自信のない男性が、オシャレしてみようと考えると、なにか他の人と違っていて、オシャレっぽく見えるものとして、キャスケットという選択肢がある。が、体を鍛えておらず、猫背で、しかもトータルコーディネートの技術に長けてはいないため、キャスケットのみが目立つ。その結果、全体的に、貧相で、うさんくさく、むさくるしいというイメージが、意図せず演出されてしまう。

2.禿げている男性

若くして禿げてきている男性が、減った頭髪を隠すために帽子かぶるが、少しでもオシャレにしようとして、キャスケットをかぶっている。しかし1.と同様の理由で、トータルコーディネートがうまくできていないため、一種異様な印象を与える。

女性キャスケットをかぶっている場合

私自身の周りで、キャスケットをかぶっている女性は、男性よりもさらに顕著な外見的統一性がある。

彼女たちは総じて背が小さく、痩せていて、顔の造作は地味であり、また浅黒い肌の割合が高い。

上記の体型をした彼女たちがかぶるのは、男性よりも輪をかけてサイズの大きなキャスケットであり、低身長コントラストをなして、ひときわ、ちんちくりんとしか言いようのない外観を呈する。

この現象は次のように説明することができるのではないか。

彼女たちには、男ウケのする、Vivicancamに載っているような、ギャル系の服を着る選択肢最初から与えられなかった。

次の選択肢は、リンネルやOZmagazineに出てくるような、ナチュラル系かつ文化系女子を目指すことだが、この路線でナチュラルビューティーを達成するには、相当なリサーチ力とファッションセンスを要する。

はいえ、ジーンズに、中途半端フリルがついた寸胴型のチュニックを着ているだけでは、喪女たちの中に埋没してしまう。

なにか、個性的な要素が必要だ。

このようにしてキャスケットかぶることになるが、そのことによって全体的なコーディネート力がアップしたり、顔の造作が変わったりするわけではない。もっとわかりやすく、オシャレ感を出そうとすると、キャスケットサイズがどんどん大きくなる。

こうして、身体の大きさにキャスケットの大きさが反比例してゆく。

結論にかえて

以上のことからキャスケットかぶるという行為は、男女ともに、もともとの外見やファッションセンスというリソースの不足を最大限に補おうとする努力の一端であることが伺える。しかし、彼(女)らはもともと、異性に見せるための服と割りきって自分の服を選んだり、髪型や体型を変えたりすることがあまり得意ではない。その結果、キャスケットかぶるという行為は、一点豪華主義または局所最適化的な解答になっている。

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