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南斗五車星は、全員が全員、なぜかラオウとタイマンを張って散っていった。
でもね、と思うわけです。
おまえらのやることはそうじゃねえだろ、と。
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ただし、五車星と言っても横の繋がりは薄く、各人自由裁量であったので、組織的な行動には向いていなかった。
そもそも戦意のない者もいた。
五車星が動き出したときにはラオウの遅滞行動が必要で、それに殉じた。
五車星がユリアの親衛隊的な性質を強く持つ集団なので、戦略的行動に不向きだった。
まあ、それはわかるんだけどさ。
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その上で。
せめて、リハクくらいはもっと根本的な対策を練ってもよかったんではないか。
いや、別に独裁の主権保有者を誘き寄せてドカンて戦法も嫌いじゃないけど。
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①外部勢力と結ぶ
基本的な話です。
拳王軍が強大だと言っても在野に対抗勢力が全くないわけではありませんでした。
それらをうまく誘導して、拳王軍に向かわせる。
反拳王同盟を結成し多正面を強いれば、拳王軍運用に掛かるストレスは増加します。
②収奪地を奪い取る
物語の舞台は概ね荒野です。所々に点在する集落からの上がりが軍を養っているとすれば、これらを押さえていけば、自然拳王軍は困窮していきます。
食えない軍の末路なんて哀れなものです。瓦解して、いくつかの群盗に化けるでしょう。
ただし、拳王軍の特色として、各地の守備隊の頭には強力な駒を配置している事が多いので、気を付けます。
勝てるヤツは潰して、難しければ逃げればよいのです。
③補給路を潰す
ここを襲います。
収奪地を押さえることが出来なくても、そこから出る資源を拳王軍本営に届けなければ結局は同じ事です。
④反撃に対して
お互いに運動戦特化の軍事力であるので、向こうに同じ事をされるとこっちも似たような状況に陥ります。
また、補給が困難になり、収奪可能地から余分な収奪を行えば、民意も離れていき、ゲリラ戦の展開は難しくなっていくでしょう。
更に、ラオウという無敵のカードが向こうにはあるのも大きいです。
流浪の将であるユリア率いる五車星は拳王軍の接近を関知し次第逃走を図ればよいのですが、本拠地をもつ勢力は、おそらく順繰りに潰されてしまう可能性があります。
それはそれ、他人同士の流血は望むところなのですが、規模の小ささから、五車星のみでは収奪地の運営は困難が予想されます。
基本的には同盟勢力に運営を任せ、友軍として補給を受ける形になると思いますが、これが困難になるでしょう。
しかし、逆に好機でもあると言えます。ラオウは唯一無二であるから、同時に二つ以上の場所には存在できません。
ラオウ不在のエリアでは支配域を大幅に広めることでこれに対抗します。
⑤ここまで書いておいてナンだけど
ラオウが面倒になって拳王軍を解散、ラオウ個人に戻ってケンシロウのように風来坊然として迫ってきたらどうしましょう。
その場合、逃げればよいのです。
こちらも地下に潜伏して逃げ回れば遭遇する危険性は低いでしょう。
北斗の拳の初回で、同じく風来坊でバカ強いケンシロウも水の入手に難儀していました。
ラオウを監視し、行く先の井戸を潰し、集落を焼き払うことで殺せるかもしれません。
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