婚外子「差別」って、そもそも全然差別ではないと思うのですが(夫の財産は妻の協力あって築いたものなので、妻とは他人である婚外子には半分しか受け継がれないのは合理的)。「子供に罪はない」と言いますが、貰える遺産が少ないのは別に罰ではないと思います。あるいは犯罪歴のある子供でも相続は出来ますから、遺産の大小は罪の有無とは無関係です。
結婚して子供を産んでも夫が浮気をして婚外子を作っていたら、そちらに遺産をごっそり持っていかれる訳ですから(夫婦の財産なんてどこからが夫婦どちらのものなのか明白ではない場合も多いです。特に不動産は実質に関わらず名義である事が多いでしょう)。
逆に自分が婚外子を産んでも、他にもその男性が婚外子を作っていたらそちらと遺産を分け合う事になります。事実婚カップルの場合でも夫が浮気をしていたら同様です。
女性については何もメリットがない法改正なのですが、一部のフェミニストが何故か、「婚外子差別」の問題に熱心に取り組んでいるのが不思議です。
婚外子を増やして少子化解決、などと主張している人達はあてが外れたらどう責任をとる気でしょうか?(海外は婚外子「差別」をなくしたから少子化が解決したのではなく、婚外子が増えたから対策に迫られたので日本とは順序が逆だと思います)
フランスでは姦生子の「差別」撤廃と配偶者の権利も強化されました。しかし同時に日本では妻の権利が強化される法改正は行われないようです。これでは不動産くらいしか遺産の無い家で夫がなくなったら、年老いた妻が婚外子に家を追い出される可能性が出てきます。
また、生まれながらの差別という点では差別の最たるものである君主制には反対しないのは何故ですか?ヨーロッパの王族は政治に関わらないとはいえ贅沢な暮らしをしています。イギリスやオランダ、スウェーデンやデンマークなどは未だに国王がいますよね?どうしてそのことを批判しないのでしょう?そんなに差別が嫌ならば、日本人なら婚外子「差別」を問題にするより先に天皇制を廃止するのが先だと思います。