以前からメディアを騒がしている橋下さんの数々の政策、事業方針ですが、良いと思うものもあれば、ちょっと眉をひそめるものもあります。例えば、最近で言えば
ランチタイムも今年から橋下流? 庁内放送は音楽中止、意識改革スローガンに - MSN産経west
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130101/waf13010111520001-n1.htm
や
などです。理由はあとで述べますが、とりあえず、一度落ち着いて、これらを考え直してみませんか?
僕は大阪市民ではないですが、橋下さんについては、一定の尊敬の念を抱いています。元はと言えば一介の弁護士だった方が、テレビを経由して、若くして大阪府知事、大阪市長という重職を勤めていることは、とてもすごいことだと思います。僕もいい年なのですが、もし明日から市長をやれと言われたらとてもじゃないですが震えて表に出れません。そうした仕事を精力的にこなされる橋下さんについては、嘘偽り無く尊敬しております。
また、そうした仕事の際にもいろいろな政策を考え、中には実行していることは、とても大変なことだと思います。僕も自分で計画を立てて実行しようとして、様々な理由で頓挫した経験があるので、権限があるとはいえ、思いを形にするだけでも一苦労なのは承知しているつもりです。
ただ、橋下さんが、上記のように行政を事業、サービス業として考えるあまり、非常に抑圧的な策を取ろうとすることについては、疑問があります。「前例がないを禁句とする」というのは、市の職員に創造性を発揮することを求めるものだと思いますが、一般に創造性と抑圧はトレードオフの関係にあると考えられています。
例えば、米グーグル社や、橋下さんのお好きなツイッター社などは、社内にビリヤード場があったり無料のレストランがあったり、とてもリラックスできる環境を作っています。実際にグーグルの社内が豪華なことはとても有名で、働きがいのある企業として選出もされています( http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1201/20/news066.html )。このように、著名な各社は従業員が気分良く働ける環境を用意することで、創造性を発揮して、前例のないサービスを作ることに成功しています。
こうしたことを鑑みるに付け、橋下さんの「音楽を中止してスローガンを流す」という案は、創造的なサービス開発とは正反対のやり方であると考えられます。橋下さんは良く「民間では当たり前」といいますが、こうしたことこそ民間では行われていないことだと言っても言い過ぎではありません。なので、動物園の件なども含めて、職員を働かせるのではなく、職員が働きたくなる環境を作る方こそが、本来実行されてしかるべきことなのだと思います。
長い行政の歴史を考慮すれば「そんな悠長なことは言ってられない」と言うかもしれませんが、そういうところだからこそ、丁寧にモチベーション向上策を考えることが必要なのではないでしょうか。部下を働かせるのではなく、部下が働きたくなる仕事をしてこそ、優れた上司であると僕は思います。
政治家にも影響力のある、とある偉い先生は橋下さんについて「沈思黙考せよ」と言っていました。僕は橋下さんが十分様々なことを行いうる人だと思うので、適切に熟慮する余裕をもってこそ、橋下さんの能力が最大限発揮されるのだと思います。だから、今一度、こうした抑圧的な策を取りやめ、職員に取って何が出来るのかを考え直してみませんか。
あともうひとつ。職員に「前例がない」を禁句にするなら、橋下さんの「民間では当たり前」も禁止しましょうよ。僕には、これこそが橋下さんのいい訳に聞こえてなりません。
つか地方公務員に求められてるのは創造性じゃなくて法の遵守と公平公正な行政サービスの提供。 現状は贔屓目に見てもそれが出来てるとは言えないし、後難を恐れて誰も手を出せなか...
本人に言えねー時点で価値のない戯言 むしろ今まで堕落しまくってたからこそ 民間並みに厳しく締め上げ用って話なんだよ。 別にアメリカの一部企業みたいになろうってことじゃねえ...