2012-06-12

自分が悪いのにまるでソーシャルネットが悪いと責任転嫁をする人

ツイッターでの「リムーブ宣言」。

mixiでの「マイミク切ります宣言」。

Facebookでの「友達削除宣言」。

これらをする人は必ず理由として「ソーシャルによる可視化が怖くなった」を挙げる。「見たくない話題があるから」「名前を聞くだけで気分を害す人物(そしてその関係者)がいるから」「我慢していたけれど私はそれでずっと傷付いていたから」。

まり自分が害を受けているのをインフラのせいにしている。まるでそれはいじめられっ子が「僕がいじめにあっているのは、義務教育という仕組で、画一化された不特定多数人間学校という空間に押し込められたから」と叫んでいるようなものだ。悪いのは仕組みではなく、いじめっ子だ。だが、いじめられっ子は基本的にどんなに悪い人間がいても「いじめるヤツが悪い!私をいじめているヤツは●●と××だ!」とは叫ばない。根本的な原因を明るみに出そうとしない。なぜかそれが出来るのは自分で命を絶つ時ぐらいだ。これでは「(いじめる側はもちろん悪いが)いじめられている方も悪い」と言われても仕方が無い。

そういった弱い人間はいる。それも仕方が無いし現実である。ただ、ソーシャルでそういった宣言をして自己保身をしようとする人はなぜか、本人としては弱いつもりがない。何が悪かったのか本質を見ていない。

結局の所、それはお前が悪かったのだ。お前の使い方が悪かったのだ。ネットの使い方を分かっていなかったのだ。自由で広大なスペースでは君は生きられなかったのだ。もっと閉じられた世界や、制限だらけの世界しか本当は生きられないのだ。そしてそれは日本人国民性であるとも言える。島国在住の君はそれが普通だ。

それならそれでいい。「私の今までの使い方が間違っていましたのでこれからの使い方を変えます」と。それだけでいい。だがそれは、本来は恥ずべきことだ。例えば、小さい頃から箸の持ち方を本気で間違えていた人間が大人になってから箸の持ち方を矯正する。おそらくそれは恥ずかしく思って矯正するのだ。恥ずかしいことなのにそれを全世界に向けて「私は今まで間違ってました!直します!応援してね!」などとは言わない。密かに、厳かに、なるべく誰にも気付かれないように矯正するだろう。そしてそれも日本人国民性だったはずだ。なぜか君は普通ではない。そして「自分が悪かった」のに「インフラが悪い」せいにするなどとは本当に恥の上塗りである。陥没乳首のペチャパイで、ウエストバストより大きくて、大陰唇が水着からはみ出すような、そんなブスはおそらくヌーディストビーチには行かないだろう?

その上さらに「本当は繋がっておきたい人もいるのですが」などという追伸まで付けていたりする。八方美人とはまさにこの事だ。この追伸はもちろん、本当にそう思ってる人に対してであろうが、例えば後から自分が嫌だと思っていた人間や話題を克服した時にも使える。「(昔は死ぬほど嫌いだったしお前のせいで友達削除したんだけど)●●さんとは繋がっておきたかったんですよ!」と踵を返すことができる。万が一の時の回避策だ。日本という狭い島国で狭いコミュニティで生きる人間としては良い施策であろうと思う。それはまぁ良い。理解は出来る。

八方美人はいずれ破綻する。特に、まさに不特定多数人間と一瞬で繋がれるネットでは破綻が早い。ただそれを「ネットのせい」にしてはいけない。その場所に合わせた振る舞いが出来なかった自分が悪いのだ。そしてそれは恥ずかしい事だ。色々ひっくるめて、はっきり一言で言ってしまえば「ネット向いてない」となる。

お前は弱い。弱いんだ。それをはっきり受け入れるべきだ。それを真に受け入れたのなら、とらないといけない行動は、八方美人という皮を被ることじゃないだろう。それは問題解決を先送りしているだけだ。受け入れていない。結局、同じ問題で永遠に悩む。

解決しなければならない問題とは、一体なんだったんだろうか。

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