縁あって原発20Km圏内の避難住民の方々と避難所で一泊した。
駄文だけど、何かしらの参考になるかもしれないので、
ここに書いておこうと思う。
03/12に避難指示が10Kmから20Kmに拡大され、03/15には30Km圏内に屋内待機指示が出たりして、原発避難の住民は避難場所を転々とする状況が続いている。
自分が宿泊したのも、範囲拡大に伴い、急きょ原発付近の避難住民を受け入れる事になった施設で、いつどこから何人避難転居してくるかとか連絡が行き届いてない状況で、受け入れを行っていた。
その中施設スタッフは、少ない人員と状況が不明な中一丸となって本当に頑張ってた。
他の受け入れ施設の人も同じだろうけど、不慣れな作業のなか避難住民の要望に一生懸命対応していた姿はホント素晴らしかった。
TVなどでも散々言われているが、避難指定地域には全然物資が入ってこないそうだ。
一泊した避難所には食料が余る程届いていたけれど、原発付近の避難所ではおにぎりすら日次で届かなかったそうだ。
輸送道路の整備状況、深刻なガソリン不足、原発事故の誤認識など色々理由は考えられるけれど、ヘリからの物資投下も今からでも考えて欲しいと思った。
避難所の状況によってかなり違うとは思うけれど、一泊した避難所ではネットでの影響はほとんど見られなかった。
というか、そもそもTV自体台数が限られて自由に見れない。
避難所には連絡のための掲示版が作られていたが、ネットの情報を掲載するにはプリンタが必要だし、あくまで個人個人での利用で限られているのが現状なのかなと感じた。
お年寄りや体の不自由な人にとっては避難生活は相当キツい。
食料配給なんて一時間も並んだりするし、介護サービスなんてある訳がない。
トイレだって一人では支障があったりするのだから付き添っている家族の方々には皆疲労の色が濃かった。
自分の所では、知らない同士で食料配給をまとめて取りにいったり、お年寄り、動けない人のサポートをしていたけど、そうしないとお年寄りや体の不自由な人は避難生活を過ごせない。
食料配給などの運搬にはボランティアの姿が見られていたけれど、お年寄り、体の不自由な人へのサポートは主に家族がしていたように見えた。
ボランティアの必要性が最も感じられた所だった。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110319/t10014775591000.html
http://net.2chblog.jp/archives/1549248.html
↑でも基準値を超えて被曝している作業員について触れられていたけれど、似た話は、避難所でも話題に上がっていた。
これは完全に伝聞なので、真実かどうかは判らないけれど、今、原発内で作業している作業員とその家族には、
覚悟をしておいてくれ との通達と、今後の家族への補償の話があったとの内容だった。
東電、政府の報告は個人的に信じていないので、この話はガチだと思っている。
周辺住民からの作業員は、補償されると思うけれど、いわゆる原発ジプシーと呼ばれる人達はどうなのだろう・・・
今県外に避難してエントリーを書いている。
福島県からの避難住民は、地震による心身のダメージに加え、原発事故への不安に苛まれている。
原発事故の影響で二度と家に戻れないのではないか、そう悲観してる人も多かった。