2023-09-16

恋人増田引退する

恋人から懺悔をされた。

これは彼の了承の上で書いている。

恋人は、お世辞にも売れっ子とは言えないデビュー数年目、20代漫画家だ。売れていない理由は、基本的に絵がマズいから、とにかく遅筆だからだと思うんだが(実際、ネット評価はそれなりに高い)、ド素人であるわたしから見ても、恋人の頭はおかしい(いい意味で)。

さて、ここから懺悔の内容なのだが、恋人ストレス発散の方法は、増田に書き込むことだったようだ。

それ自身は何ら悪いことではないと思うのだが、よくよく話を聞いてみると、どうも年齢・性別職業を偽り、さも当事者独白のような書き込みをしたというのだ。別にそれも珍しいことじゃないんじゃない、と返すと「俺の書いた創作を本当のこととして受け止めて真剣トラバをしてくれたり、ブコメをしてくれる人が増えて申し訳ない」と言うのである

増田履歴を見せてもらったら、正直ぶったまげた。30エントリぐらいだったと思うが、ほとんどがはてブ100オーバー。300、500、1000なんていうのも散見される。恋人らしいエントリといえば弱者男性論とジャンプ論ぐらい。その他のエントリは見事にサラリーマンであり、主婦であり、教師であったりした。かなり話題になって論争を引き起こしエントリもある。相当ゆるいはてなであるわたしですらもブクマしたエントリボコボコ出てきて目の前の画面を信じることが出来なかった。

わたし彼氏はとんだ震源地だったというわけだ。

恋人漫画を描くように架空人物を想定し、その悩み、喜び、経験、持論を文章にするのだと言う。好戦的タイトルをつけ偽悪的に振る舞い分断を煽る。正直に言うと、決して誉められたストレス発散法ではないと思うが、わたし恋人表現者としての業を見せつけられ戦慄した。

恋人画力の低さ、遅筆ゆえに、自ら発想したアイデア漫画というメディアでは表現しきれない。頭の中に生まれしまった誰かの人生を、感情を、常に内にかかえて爆発しそうになっているのだ。その苦しさを増田という場で吐き出している。この文章を信じるも信じないも、恋人を叩くもスルーするも読む人次第だと思うが、少なくともわたしには彼を諌める言葉は出てこなかった。

まりこの文章は、単なる「わたし彼氏はすごいんだぜ!」であり、ぶっちゃけ惚気である

  • やっと作画担当が決まって商業連載できてよかったね。

  • 恋人らしいエントリといえば弱者男性論とジャンプ論ぐらい。 どういう彼氏だよ

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