障害者の就職支援の仕事をしているのだけれど、健常者以上に様々な人間性を持つ人たちがいる。
大抵の人達は、履歴書や職務経歴書の書き方とちょっとした話し方のアドバイスで就職していく。
身体・知的・精神(発達含む)問わずに就職が決まらない人の特徴は、
自分の望む就職条件と、就活市場に存在する条件が嚙み合わない人になる。
条件は高望みなのか?といえば、別に高望みで無い事の方が多い。
未経験者でも「仕事を選び」「フルタイムで働き」「障害者求人以外なら」貰える程度の収入だ。
障害者求人は大手であっても安めの給料が多く、もう少し条件を見直してほしいと感じる。
障害者の人達と関わり人となりを知ることで、当然だが就活補助に気持ちが入ってくる。
就活市場云々では無くて、いい収入を貰っていい生活をしてほしいと思う。
ただ、現在の就活市場で、障害者採用の条件引き上げは難しいと思う。
中核で働く健常者がスタンダードである以上、配慮することが出てくるのであれば、
その段階で差がついてしまうことになる。
障害者採用は株主に対するイメージを大切にする大手企業以外であれば、
障害者採用にはひと手間必要、社内スタッフにも知識教育が必要になる。
求職活動中に成果で見てもらえる職場に入社したい、と言う話が出る。
その話をする障害者の方に限って、社会経験やスキルが無い。(年齢も高めの事が多い。)
・Excelでの簡単なデータまとめ・データ入力をするような仕事。
・フレックスタイムや時短勤務が可能で、月に1~2回の通院休暇も可能。
・福利厚生充実、企業基盤安定、賞与あり、残業はもってのほか。
※ついでに履歴書や面接はそれほど練習したくないし、自分の拘りは変えたくない。
こんな内容で求人出して人を雇って会社を存続させられるのであれば、とても素敵な話だろう。
私の仕事はこういう話が出ても、即否定せずに話し合いを行っていく必要がある。
少しずつじっくり対話を積み重ねて、現実的に出来るであろうことを確認していく。
働くということは、厳しすぎることも多い。