2021-11-19

トマト氏のマンガを読んで思い出したこと

破戒!令和因習

https://shonenjumpplus.com/episode/3269754496597015318

アッコちゃん世界一

https://www.pixiv.net/artworks/94094648

作中の女性たちに、実家にいる母の姿を重ねた。

自分過去北海道で産まれ幼児期から東北に住み、就職を機に上京し、今も東京に住んでいる。

東北引っ越したのは、母の再婚理由だった。

その頃から物心がつき、徐々に母を取り巻く状況を理解した。

母の職業看護師であり、兼業主婦だった。

血の繋がらない父(義父)が家事をしている様子はなかった。

祖母はいつも母をイビり、また義祖父はいつも呆けた表情をしていた。

まれときから今まで、本当の父の顔は知らない。

今思えば、父に捨てられたかあるいは事故等で無くなりシングルマザーになった母を、義父が身売りのように貰い受けた再婚だったのだろう。

家族の面倒事をすべて引き受けさせられていた母。

仕事の他、家事家計はもとより、自分を含め3人の子供達(種違いの妹と弟)の子育て。

義父は気難しく子育てには非協力的で、機嫌がいい時に相手をしてくれる程度だった。

祖母も血の繋がった孫には甘いが、血の繋がらない私には厳しかった。

存在感の薄い義祖父は25年程度前に無くなった。

祖母は15年ほど前から寝たきりになり、そして痴呆症になった。

(現代では認知症と呼ぶが、あえてこういう書き方をする)

痴呆になった義祖母の面倒を見たのは、当然ながら母だった。

祖母最後にあったのは5年ほど前。

既に私の顔も名前も忘れていた。

学生の頃、クソババアと呼び喧嘩したが、正真正銘の糞(を垂れ流す)ババアと化していた。

そのクソババアの糞を片付けていた母。

イビってきた姑の介護という苦行。

幼少期、甘えたがる私に対する母の口癖は、「自分のことは自分でやりなさい」だった。

その言葉を重ねるなら、「自分のクソは自分で片付けろ」になる。

コロナによる緊急事態宣言が出ていた頃、義祖母が無くなったと連絡を貰った。

祖母の死は、悼むより、母にとっての負担が減ったことに対する安堵の気持ちが大きい。

このタイミングはチャンスと捉え、葬儀のための帰省自粛した。

先日「今度の正月同窓会があるから帰省しない?」と旧友から誘いを受けた。

九州に負けず劣らず、東北男尊女卑が厳しい。

中年になった同級生女性たちに再開したとき、きっとアッコちゃんの姿を重ねるだろう。

今思えば、長男なのに実家を出るときの引き止めがほとんど無かったのは、家との血の繋がりが無かったのと、母が義父達を説得してくれていたのだ。

制度男尊女卑が母の人生搾取した結果として、家族バラバラになり、私は東京自由謳歌している。

(義父に対し愛想をつかした妹と弟も、今は実家を出ている)

義父にも早く死んで欲しいという気持ちがあることは、否定できない。

それによって母が再び自由になれるのだから

最終的に主張したい事としては、母及び同様の苦労をしてきた女性たちに対する感謝と労いの気持ちと、今度は私達の世代が家父長制をぶち壊し搾取階級もぶっ殺してやるよという決意である

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん