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2024-05-09

暗黙の短歌テーゼ

最近短歌に関する増田記事とそれへの反応で気がついたのは、多くの人は歌人が共有する短歌に関する暗黙の考え方を知らないということだ。

短歌詠みの間には短歌に関する決まりごとや規範が暗黙のうちに共有されており、それを念頭に置いて歌を詠んだり、鑑賞したりする。私はこれを「短歌テーゼ」と勝手に呼んでいる。

あらかじめ言っておくと、このテーゼは必ず守らなくてはならないルールではない。むしろ現代短歌どうやってテーゼに沿わずして魅力のある短歌を生み出すか試行錯誤している節がある。

だが、どんな流派であっても優れた歌人はこのテーゼ意識し、従うか対抗するかのスタンスを明確にして歌を詠んでいる。そして、そのスタンスがある程度共通している歌人同士が同じ結社の中で作歌や鑑賞をすることで歌風確立させて行くのである

であるから、反例となる名歌はいくらでも挙げられるであろうが、反例があることはテーゼ存在しないことを意味しない。

以下、私はこれが短歌テーゼだと思うものを挙げてみる。これらは私が歌会での経験短歌関連の書物を通じて知ったことをベースにした持論であり、歌壇において認められた学説などではないということは断っておく。これらが短歌テーゼ網羅したものとも考えていない。もしこれも短歌テーゼなのではないかと思うものがあれば、教えてほしい。

また、この記事を書くにあたって各テーゼに従っている歌と、対抗する歌(=アンチ・テーゼ)を例示しようとしたが的確な歌を全部に配置できないので諦めた。こうした歌の事例もぜひ提案してもらえると嬉しい。(この記事果たしてまれるのか?という疑念はあるのだが……)

ちなみにこれから挙げるテーゼに対して確信犯的にすべて逸脱しているのが穂村弘である穂村弘歌人の中でも一般的知名度が高く、フォロワーも多いのだが、実のところ短歌テーゼ的には極めて特異な位置付けにある存在だ。ただし、それは戦後短歌運動の流れを意識的に継承した、れっきとした文学的試みである

1. 短歌は、<うた>である

短歌本来は歌であり、5・7・5・7・7の韻律を守り、音読したときに美しい調べとなるよう詠むことを求める。句割りや句またがりを多用したり、日本語として音読が困難な言葉を入れてはならない。

2. 短歌は、現実描写するべきである

歌会などで短歌の詠み合いなどをすると、時々「この歌は"作ってる"ね」と評されることがある。短歌描写リアリティが無かったり、やけにドラマティックであるなど、現実には起こったことでない内容である判断された時にこう言われる。このテーゼにおいては、どれだけ平凡ではあっても日常に実際に起こったことの方がドラマティックな虚構よりも価値があるのである

3. 短歌は、作るものでなく生まれものである

"作る"という先ほどの言葉の中には、作為的言葉を操り、上手く作ろうとする気持ちを戒めるニュアンスも含まれている。日々優れた短歌を鑑賞し、心のうちに誦じて日常を過ごす中で、するっと生まれてくるものを精製するのが本来短歌なのである。こうした体験なしに、ただ物珍しい言葉をいたずらに組み合わせて面白がられる歌を作ろうとする姿勢は望ましくない。

4. 短歌は、身体性を伴うべし

短歌日常生活に即した芸術である。その生活感覚は、身体から得られるものであって、生活に根ざしていない社会政治的話題や、テレビで見たことなど身体を伴わない経験を取り上げるのは望ましくない。

5. 短歌は、風景と実感の呼応関係である

短歌は、風景描写と心情の表現がセットとなるように構成すべきである風景はただの現実ではなく、それに対峙する詠み手の心情を象徴するものとして描写されなければならない。

6. 短歌には、情念を込めるべきである

ただものごとを説明するだけの短歌はただごとうたであり、本来短歌ではない。短歌には詠み手情念表現されなければならない。

7. 短歌は、日本の伝統文化である

短歌日本語を支える伝統文化である王朝時代以来の和歌歴史を学び、古典の優れた歌に触れながら、そのような伝統に連なることを意識して歌を詠むべきである和歌過去の名歌を鑑賞し、日本文化象徴するような風流事物を題材として歌を詠め。




追記:

ちなみに私自身は1・4・5・6に賛同し、2・3はややや否定的であり、7は積極的否定するスタンスである。7とどう決別するかは、戦後短歌の大きな課題でもあったという認識である

2024-05-08

旧民主党政権と第二次安倍政権報道の自由に対する評価

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/togetter.com/li/2362888

において、旧民主党政権時代の、故松本龍大臣によるマスコミへの恫喝について、再度議論がされているようだ。

主に反自民リベラル派と思われる人達から意見の中で気になったのが『当時よりも報道の自由ランキングが低くなっており、例外事例なので、松本龍大臣案件針小棒大に取り上げるべきではない』とするものだ。

このランキングについて調べたことがあり、また、強い違和感を覚えたので整理しておこうと思う。

主なブコメ

◯でもさ、そんな民主党時代よりも報道の自由度の低い安倍政権が終わってよかったね。民主党政権モリカケ問題とかもなかったしな。繰り返さないためにも政権交代しないと(義務感)

報道の自由ランキング民主党政権時代が最も高く、自民党政権を奪還した途端にとんでもなく落ちたのは記憶に新しい。「最近少年凶悪だ」のように、少ない例で主語を大きくする論法に引っかかる奴は多い。

◯ その報道の自由ランキンググラフでその解釈おかしいだろ。

報道の自由ランキンググラフ安倍さんのところで2回ともがっくり下がっていることには誰も言及しない自由に溢れている。

なるほど、安倍政権下の方が報道の自由ランキングが低いため、松本龍大臣への批判レアケースに針小棒大に突っ込んでいるのでは?との意見のようだ。

報道の自由に関するランキングの推移

報道の自由評価として良く用いられるものに、報道の自由ランキング国境なき記者団(RSF))と、グローバルフリーダムステータスフリーダムハウス(FH))がある。それぞれの日本順位を見てみよう。

年代RSFFH(PRESS)FH(WORLD)政権
2005年37位37位46位小泉政権
2006年51位35位53位小泉政権
2007年37位39位54位安倍政権
2008年29位35位53位福田政権
2009年173353位麻生政権
2010年1132位52位鳩山政権
2011年22位32位53位菅政権
2012年22位37位52位野田政権
2013年53位40位51位安倍政権
2014年59位42位43位安倍政権
2015年61位41位31安倍政権
2016年72位44位16位安倍政権
2017年72位48位15位安倍政権
2018年67位‐位13位安倍政権
2019年67位‐位12安倍政権
2020年66位‐位12安倍政権
2021年67位‐位12菅政権
2022年71位‐位11岸田政権
2023年68位‐位11岸田政権
2024年70位‐位11岸田政権

(注1)FHについては報道の自由に特化したランキング(PRESS)の公表2017年でやめているため、便宜的にその国全体の自由度のランキング(WORLD)も記載した。

(注2)年にもよるがFHはRSFより対象国が20か国以上多いため、順位でいうと低く出がちとなる。RSFの対象国のみに絞れば日本順位は5-15位ほど高くなる。

特徴としては次のとおりだろう。

RSFランキングでは、旧民主党政権時代ランキングは高く、安倍政権下のランキングは極端に低くなっている。
FH(PRESS)ランキングでは、第二次安倍政権になってから若干の順位の低下が見られる。(ただしスコアとしては数ポイントであり誤差的な部分も大きい)
PH(WORLD)ランキングでは第二次安倍政権以降一貫してランキングが上がっている。

報道の自由に関するランキング解釈

これをどう解釈すればいいのだろうか。

RSFとFH(PRESS)の差異

RSFのスコアの多くの部分は、各国の少数の記者が回答するアンケートによって決定されており、回答者政治的立場が大きくスコアに影響すると言われている(参考:https://sharescafe.net/48670336-20160524.html)。ちなみに日本ではジャーナリスト上杉隆氏などが回答者を努めていた。(過去上杉氏発言より。今も回答者かは知らない。)

FHは事前に定めた基準に対して専門家評価をしていく方式による。もちろん専門家自体偏向可能性はあるが、同じ専門家チームにより各国の評価をしているという利点がある。

この差異から、FHの各スコア正規分布を描くのに対し、RSFの各スコアはかなり歪な形になっている。また、RSFはアジア圏に厳しく、FHは旧ソ連圏に厳しい評価をしがちとのことだ(前掲記事より)。

このことから、RSFによるランキング旧民主党政権下で高く評価され、安倍政権下の日本が極端に低く評価されたのは、「単に回答者旧民主党好きで安倍嫌いなだけではないか?」との疑念が拭えないものになっている。

なお、RSFについては近年のランキングにおいても戦時下で強力な情報統制をしている(それ自体はやむを得ない)ウクライナよりも日本が低く評価されているなど、偏っているとの批判に応えられてはいないだろう。

FH(PRESS)の評価とFH(WORLD)の評価

はいっても、FH(PRESS)によるランキングでも、第二次安倍政権の前半までは漸減的に悪化していっている。

一方で、国全体の自由度については旧民主党政権から第ニ次安倍政権に変わり、ほぼ一貫して良くなっている。

現時点において報道については1ポイントのみ減点されており、その理由は、『①2014年施行された特定秘密保護法へのジャーナリスト批判』、『②放送法第4条の存在(公平の判断基準政府にあることの問題)』、『③記者クラブ制度による情報制限』となっている。①については安倍政権政策の影響だが、政策と言うよりもジャーナリストから批判のための減点になっており、②については制度がある事自体問題視されており、安倍政権下での運用問題視されていない。注目されたのが安倍政権下というのが影響している。

なお、2017年以降も報道に関するスコア悪化は見られず、最低でも順位は維持していると思われる。

ちなみに政治的自由については日本は満点となっている。

RSFとFHの国際的評価

GoogleトレンドではFHがRSFを圧倒している(20倍以上)など、国際的にはFHの指標を用いるのが一般的だ。例えばニューヨーク・タイムズなどなどでもFHのスコアが用いられている。それにもかかわらず、日本マスコミはRSFを基準にしていることが多い(FHのランキングが大々的に報じられたことはないはず)が、なにか思惑があるのだろうか。

まとめ

国際的にはRSFよりもFHの尺度が使われることが一般的である

◯RSFのスコアはそれぞれの国の記者アンケートにより作られており、当該記者政治信条が反映されている可能性が高い。

◯FHによると安倍政権下の報道の自由は若干の悪化が見られるが、安倍政権によるマスコミへの締付けが問題とはされていない。

余談

RSFにしろ、FHにしろ旧民主党政権による順位の向上の多くは記者クラブ制度運用改善からきているが、これで出席が認められた記者というのは、RSFアンケートの回答権があったりする(当然そんなことはスコアには反映されない)。

もちろん記者クラブに入っていないのに記者会見に出席できたということで、旧民主党政権好意的記者たちでもあった。

追記

あきらかに誤読しているブコメがあったので

RSFでもFHでも安部の時に悪化してるが、民主党政権では報道の自由があったか松本龍発言はしっかり報道されたわけでなんの矛盾もないよね…棘では大手ではタイムラグがあった(二日w)とか言ってるけど誤差じゃん

本文に記載の通り、安倍政権によるマスコミへの締付があったとは評価されておらず、特定秘密保護法に対するジャーナリスト評価放送法4条の存在(これ自体は当然旧民主党政権時にもあった)が問題にされている。

そして、松本龍案件については特定秘密保護法は全く関係がないのは明白だ。

ということは、少なくとも指標からは、旧民主党政権時に報道の自由があったのであれば安倍政権時にもあると評価するのが適切であろう。

コロナ後の都内通勤電車に現れた「蓋」の存在について

都内通勤時間帯の電車も再び混み合うようになってきた。

しかコロナ前と後で変化がある。

車両中ほどが空いているにもかかわらず、手前で立ち止まる乗客存在だ。

彼らは自らが車両中ほどに行くことを頑なに拒むばかりか、他の乗客が中ほどに進むことを阻む。

私は彼らを「蓋」と呼んでいる。


「蓋」にはいくつかの共通点がある。

年齢層は20代男性であること。

体型は痩せマッチョで、スーツを着ている。

黒の完全ワイヤレスイヤホンを装着しており、ノイズキャンセリング機能のためか他人の声に決して反応しない。

不思議なことに、「蓋」は近くの駅で降りるわけではない。

長い距離を乗り続け、その間、周囲の乗客たちの動きを制限しているのだ。


私は違和感を覚えた。

これは単なるマナーの悪さではない。

何か意図があるのか?

次第に疑念が募っていく。

「蓋」は本当に単なる通勤者なのか。

それとも都内公共交通機関に何らかの影響を与えたい組織の一員。

あるいは都民生活不快ものにする意志を持つ秘密結社なのではないか


その謎を解明すべく私は京浜東北線の奥地へと向かった――。

2024-05-03

悪意のある善行

SNSとかで趣味で金を稼ごうとしているアカウントをたまに見る。

明らかに稚拙素人目に見ても「やめとけって!向いてないから!絶対上手く行かないから!それより普通に働けって!」って気持ちになる。

ここで気になるのはそういうアカウント背中を押してる人たちだ。

大丈夫ですよ!きっとなんとかなります!」とか「頑張ってください!」とか言ってるけどこれは本心から言ってるのだろうか。

もちろん俺と彼らでは見えるものは違うのだろうし、彼らからすれば努力次第で成功が見えるものであったり、諦めさせることこそが最も残酷なのかもしれない。

けどたまに「一人の人間破滅するのを見たくてそうしてるのでは?」という疑念が湧く。

もし本当にそうであるから、こういう悪意からまれ善行(他に上手い言い方が思いつかない)ってどうするべきなんだろうな。

遠くから見る分にはただのいい人だし、咎めようにも内面勝手に推測して本当に悪意がないのならストローマン論法になりかねないし。

そもそも対岸の火事なんだから関わらないのがいいんだろうか。

2024-05-01

元彼彼女が出来た話

1月に別れた元彼から、先日「この間彼女が出来た」とLINEが来た。

簡単な馴れ初めである私たち20代半ばの同い歳で、昨年マッチングアプリで知り合い、交際に至った。マッチングアプリマッチしてからメッセージのやり取りを1週間弱して初めて通話、その翌週から1回目アポ、2回目アポ、3回目アポと3週連続で週末に会った。3回目アポで彼から告白された。だが、私はまだ彼のことをすごく好きというほどでもなく、「良い人だな〜付き合ってもいいけど〜〜」くらいの気持ちだった。そのため、「まだ気持ちが追い付かないけど、それでも良ければ付き合おう」と返事をした。

私は恋愛経験が少なく、ましてやマッチングアプリで知り合ったということもあり警戒心が強かった。そして彼もまた、恋愛経験が少ない(しか元カノは別のマッチングアプリで知り合った人1人だけで1年半付き合って半年前に別れた)と言うので、私も自分恋愛経験が少ないことを打ち明けることができた。しかし、警戒心が残っていたので2回目アポの時に帰り道に手を繋ぐのを許してしまったのを翌日悔やみ、3回目アポでは待ち合わせ直後に手を繋がれそうになったのを「付き合ってないのにそういうのはちょっと……」と拒否してしまった。彼は本当に傷付いたような顔をしていた。申し訳ないなと思った。その数時間後に告白されて付き合うわけだが、帰るにもまだ名残惜しく、カフェが開いていれば入りたいけどもう22時過ぎで……となったところで、向こうの「うち来る?」である。彼の家はその地点に近い駅から1駅で着くらしい。私は彼の最寄りから電車で1時間ほど離れたところに住んでいるので、「いいけど行くと終電がないんだよね……」となり泊まることに。「今日絶対にしない」と言われ、「まあこれで体目当てか分かるし、そうだったらタクシー拾って帰ろう」と半信半疑でついて行った。その結果、同じ布団で寝はしたが、私は緊張しすぎて一睡もできず、彼は初めのうちは手に触れるくらいだったがお膳を据えられて次第にエスカレートしていったが「今日はやめておこう」と自ら思いとどまってちゃん約束を守ってくれた。ここでやっと、「この人は誠実かもしれないのに疑って悪かったな」という気持ちが生まれた。

その後は3回会った。外でデートした後、全て彼の家に泊まった。こんなに泊まる感じであれば寝間着を置かせてもらおうと思い(前回は私服のまま寝たので)、付き合ってから1回目のデートで置かせてもらった。2回目のデートの時に「(洗濯するために)来週持って帰ろうかな」と言った。3回目のデートクリスマス期間でその後は年末で会えないと思い、年内に持ち帰ろうと思ったためである

3回目のデート前日は金曜日で、彼の会社忘年会があった。どことは言えないがあるテーマパーク(?)を貸切にして1次会、居酒屋で2次会。それはもう楽しそうで、私もその日は仕事が22時くらいまであったので特に連絡せずに「楽しんできてね」とだけ言ってあった。彼は2次会で帰ると言っていたが、もちろん終電を逃してカラオケで始発待ちの3次会である。翌朝私はLINEを見て、朝5時台に「今会社飲み会終わってふやふらや笑」と来ていたのを見て「これは本当に今日デートあるのか?」と疑念を抱く。とりあえず心配している旨と支援物資(薬やスポドリ)を届けようかという提案をするも、未読。デートがあるかどうか分からないまま、そして彼の体調を不安に思いながらクリスマスデートに向けて2時間かけてメイクとヘアセットをした。夕方になり、そろそろ向かわないと待ち合わせ時刻に遅刻するので電車に乗って向かったが、途中で「思ったより体調が悪いか明日○○(行こうとしていた場所)に行って、明日の夜泊まって欲しい」と馬鹿野郎。そんなん知っとったわボケギリギリまで粘るのも優しさであり、早めに決断するのも優しさであると私は思うのだ。もう途中まで来てしまっているので支援物資を届けるか改めて聞いたが、「来たら俺がおもてなしモードになるのがしんどい」と言われた。ドアの前で手渡しか玄関の前に置き配しようとしていたが、そう言われては元も子もない。そしてなぜか、家にいる証拠として部屋の写真が送られてきた。一体何を見せられているんだろうな。「疑ってないよ」と言ったが、そんなものを送られてきたら逆に私はどうしたら良かったんだ? 私はキメキメの格好で12/23(土)の混雑した駅のプラットフォームに取り残されてしまった。

元々、土日で会う予定だった。そして日曜日は彼がどうしてもM-1リアタイしたいということで、クリスマスプレゼントを買いに行って昼過ぎ解散しようという流れだった。だが、日曜日に変更となると、翌日の月曜日が出勤の私は彼の家から直接職場へ向かうのか……荷物どうしよう……と思ったが、言えなかった。そして私は日曜日の朝に(近くはないが)身内に不幸があり、家がバタバタしていてとても行ける状況ではなくなってしまった。これ以上リスケしたら年末年始でまた会えなくなって本当に別れそうな気がしたので、身内のバタバタが一旦落ち着きそうになった夕方に待ち合わせた。さすがにしんどかった。リスケと身内の不幸。どちらも仕方のないことだとは分かっている。元気に過ごしたかったが難しかった。

翌朝、帰る時に彼に「寝間着は持って帰らないの?」と言われた。そういえば先週そんなことも言っていた。しかし、これから出勤するというのにモコモコのパジャマを持っていくのは恥ずかしすぎるし、荷物がかさばりすぎる。「うーん、どうしようかな」と言うと、彼が持ってきて「持って帰りぃ」と言う。ああ、終わった。別れるかも。そう思ってしまった。「次会うのは年明けかな」と言うと、「年が明けてから考えよう」と言われてそのまま私は職場へ向かった。思えば、彼の顔を直接見たのはこれが最後だった。

元々LINEの返信の遅かった彼だが、その日を境にどんどんと遅くなった。「LINE義務じゃない」とお互い決めてはいたが、まさかこんなに減るとは思わなかった。ひと足早く年末年始の休暇に入っていた彼は、新幹線が混む前に関西へと帰って行った。なんとなく帰るのは聞いていたが、実際に帰る日付を言われたのは事後報告だった。しかも、実家で過ごす前に友達旅行をしていたという。私はまだ仕事をしていたので、彼が楽しく過ごしているならそれで良いと思った。ただ、体調を崩したというのだけが心配だった。

年が明け、地震があり、私はまた心配事があった。友人が能登半島に住んでいるのだ。そして、私は新潟県活動しているアイドルグループ応援しており、ファンの中には北陸住みの方が多くいた。ちょうど出先だった私は、すぐに家に帰った。そして、TVニュースとXを見ていた。友人が避難できたことを知り一安心だが、アイドルグループファンの方々が避難中の様子を実況する度に「今は車を使わずに逃げて欲しい!海岸線を車でなんてやめて!しか渋滞してるの!?」という気持ちでどぎまぎして、その人たちが避難しきれるまでは気が気でなかった(一度も話したことのない見ず知らずの人たちだが)。彼の地元も揺れたようだが、身の安全が分かってよかった。しかし、その後「震災報道ばっかりだね、格付け楽しみにしてたのに笑(※格付けは延期になった)」ってLINEが来たので私は怒り狂ったがその素振りを見せず、「年始早々色々なことが起きていて複雑な気持ちだけど、明日は何も起こらないといいね」と言葉を選んで返信した。この時には1日1往復連絡が取れているかも怪しかったが、彼は実家で楽しく過ごしているのだろうと思い、追及はしなかった。電話の1本くらいしたかったが、年末体調不良で喉を痛めていると言っていたのが引っかかり、1度もしなかった。

1/4、私は仕事始めなので前のLINE既読がついていなかったが「今年も仕事がんばろう!」と送る。すると、半ギレで「体調ぶっ壊して休んでるけどそっちは頑張って」と返信が来る。私は「気遣いができてなくてごめんね、LINEは体調よくなってきてから大丈夫だよ。ゆっくり休んでね」と最大限の優しさを発揮した。

1/6明け方、先輩から「身内に不幸があったので休日出勤を代わって欲しい」と言われる。そうなるかもしれないと言われていたので、いつ連絡があってもいいように寝ずに待機していた。寝不足仕事をし、ちょうど自身の忌が明けた(先述した身内の件)ので恋愛成就で有名な都内神社に参拝した。それは初詣でもあり、お礼参りでもあった。秋頃、当時マッチングアプリを通じて会っていた方に疑念を抱き始めていたため、こちらの神社で良縁祈願をしたのだ。すると、参拝した数日後に当時会っていた人とは疎遠になり、彼とマッチングしたのだ。なかなかタイミングが合わずお礼参りができていなかったので、このタイミングにと思い、お礼参りをした。その数時間後、彼から「別れて欲しい」とLINEが来た。

理由は、会話のテンポが合わないことによる自己嫌悪テンポが合わないことの理由を探ったけど見つからず、色々試しているうちに思ってもないことを言ったり、思ってもない行動をしてしまったりして、自己嫌悪になったらしい。彼は自己完結するタイプだ。ぐるぐると悩んでは、自分の中で答えを出してその後は頑固である。私はまさか自己嫌悪理由で別れることになるとは思わず、「体調が良くなったら会って話さない?文面ではこじれるから、直接会って話したい」と言ったがすぐには返信が来なかった。どうやら帰省から戻ってきているらしい返信は別れを切り出す直前に来ていたので、体調を心配して翌日支援物資を家の前に置いてきた。置いたよってLINEをした後、そんなつもりじゃくて本当に心配してやったことだけどポイント稼ぎだと見られるのかもしれない……と思ったが、心配には代わりないのでそのままにした。家の電気はついていなかったが、寝ていただけだと信じたい。その夜、「会うことについては考えさせて欲しい」とやっと返信が来たので、「今後どうするかは体調が良くなってからゆっくり考えて」と送った。

2日後、仕事から帰っていると「別れたい気持ちは変わらないから会えませんごめんなさい」とLINEが来たので、とうとう感情を露わにしてしまった。「別れを引き留めたいというより、自己嫌悪っていう理由が納得できない。別れたいのは分かったから会って理由を聞かせて欲しい」と書き、「電車降りたら電話かけさせて」と送って電車を降りてから電話をかけたら出た。通話は彼と初めて会う前にして以来、2回目である

【私の思っていた彼の別れの理由

しませようとするが空回り→私を傷付ける言葉や行動→思ってもないこと言っちゃったどうしよう→俺本当にダメ

通話して分かった実際の理由

彼がボケる→私が拾いきれない(特にクリスマス)→俺ってもっと面白いのに……→周りにはちゃんと拾ってくれる人がいる!今の彼女面白みがない!!

…………は?

はいつの間にか、コンビを組んでいたのだろうか。そりゃM-1大事だわ。予定変更になってクリスマスプレゼントは買えず、私は外でごはんを食べると思っていたかまさか虚無になりながらキッチンに立つとは思わなかったし、彼が楽しそうにTVで観ているM-1をたまにしか覗けなかったのが間違いだったのか。ツッコミの先輩方を観てきちんとしたツッコミを学ばなければならなかったのか。私はいからNSC入学していたのか。

2人の関係性は2人で納得して決めたいと言っていた私は、一気に白旗を上げた。もう完敗だよ。

1時間弱の通話のうち、何度「しんどい」と言われたか。彼は何度話し合いから逃げようとしたか。どんなに優しく聞いても、「しんどい」と言われる。やっと話してくれたと思っても、こんな理由でしょうもなくてびっくりしてしまった。しまいには、「俺は振ったことも振られたこともある」と言い出したので問い詰めると、実は半年前に別れた人の後に2人付き合っていたことが発覚した。ちょっと待て、私と知り合ったのが10月で、前の人(ではなかった)と別れたのは3月のはず。4〜9月の間に2人いたのか? 過去に1人しかいないと思っていたのでいわゆる女性への幻想(胸のサイズ漫画で見るもの基準にしてはいけないよ的な)に気を付けていたのに、そんな気を遣う必要がなかったみたいでがっくりした。一応20分だけ会って別れの挨拶だけはしてあげようと言われたので、そこで一旦電話を切った(夜遅くなってあまりにも向こうがしんどいを連発していたので)。途中で切ることになって私からは言いたいことがあまり言えていなかったので、文面で送った。こうなってくると情が湧いてしまい、文中に「また短いスパンの付き合いを繰り返すのはあなたのためにならないよ」と入れた。そして、「会いたいっていうわがままを聞いてくれたのにごめんだけど、私もこのまま一度別れてもいいと思ってる」と「格付放送してよかったね。あの時は北陸に知り合いが多くいたのもあって真面目に返してごめんね」と最後抵抗をした。約1日経って返事が来て、そのまま別れた。1日1往復もできなくなっていた頃だったから、ギリギリその日中に返事が来たことに驚いたのも懐かしい。

そして私はすぐにマッチングアプリを入れ直して1人と3回会ったが、プロフィール詐欺(居住地学歴仕事趣味)が発覚したため、お断りした。本当に虚しかった。そこで、マッチングアプリ元彼に会えたのは奇跡だったのかもしれないと思ってしまった。そうなると、人間は単純である過去成功体験を忘れられないのならば、追い求めるしかないのだ。

お礼参りをした神社に再度赴き、復縁祈願をした。少し日が経ってから、思い切って連絡してみたりもした。「ハイキューって知ってる?」と。当時は映画をやっていたのであわよくば連れていきたいが、別れているのでせめて無料公開期間に漫画を読んで欲しかった。未読無視でも仕方ないと思ったが、翌日返信が来た。どうやら漫画1話は試し読みで読んだことがあるらしい。それなら話が早い。読んでくれ。付き合っていた頃、一切二次元オタクであることを明かしていなかった私がこんな発言をしたらどうなるか。それは、「読んでみようかな」である。ま〜た上辺だけの発言じゃねぇか。仕方ないよな、私は彼女ではないのだから。そこからぽつぽつとやり取りをして、彼が今胃が悪いこと(飲みすぎ)、来月帰省する予定があること(私が○○(彼の家の近く)で予定があるから会おうと誘ったら言われた)、帰省の後に大事資格試験があることを知った。次に誘うなら資格試験の後かな〜と思いながら、やり取りをしていた。帰省も本当にしたみたいで、会うのが嫌で嘘を言っている感じではなかった。

4月も終盤になり、私は彼の帰省の話をもっと聞きたい(思い出話をされたので)のと自分が遠出したお土産を渡すのを口実に資格試験が終わって落ち着いた頃に会おうと誘ったところ、

「ごめん、この間彼女が出来て会うのは厳しい😭」

である。やっと本題。ここがサビ。

でもちょっと待て。2ヶ月もLINEしておいてどういうつもりだ? キープか? それとも無理やり続けてくれていたのか?

彼が嘘を言っていないのであれば、資格試験勉強で土日は潰れていただろうし、平日もとてもじゃないけれど暇はなかったはず。

というか、「この間」っていつだよ。

しかも、あなたにここで見えているかは分からないが、号泣している絵文字がくっついていた。見えているだろうか、「😭」が。

ふざけるなよ、「あなたに会いたい気持ちはあるけど、彼女が出来てしまったので仕方なく会えません」みたいな生ぬるい返事を許せるわけがないだろ。彼女がかわいそうだわ。

私は何食わぬ顔で「おめでとう」、「それは言ってよ笑」みたいなことをいくつか送ったが、ぴえんみたいなリアクションスタンプがついていただけだった。ふざけるなよ、何がぴえんだよ。何でそっちが泣いた絵文字を使うんだよ。使いたいのはこっちだろ。

彼女がいたらすぐ言う性格だと思っていたので、「この間」というあまり曖昧表現を用いているところを見るとただ距離を取っているかのように見えるのが引っかかる。でも相手の言うことを信じるべきだと思うので、それ以上何も送らなかった。どちらにせよ、私を遠ざけたいのだろうから

そういえば、彼は仕事関係ブログを書いていた。最後にそれを見ようと思ったら、なんと彼は資格試験で忙しいであろう期間中チームビルディングと称してリレー大会に出ているではないか。いや、もしかしたら資格試験と並行していたのかもしれないが。楽しそうな様子にどんどん現実に引き戻されて行くのと同時に、「あ、1kmのタイム5分20秒なのか……学生時代はもちろんだけど、今の私より遅いわ……」と急激に冷めてしまった。chu!ジム通いでごめん♡自己研鑽に励んでごめん♡

これにて、京大自称年収1000万とはおさらである

また人生のうちに機会があれば、自称オモロ人間として私に何か話題提供して欲しい。

追記

書き殴りにこんなに反応をもらえると思っていなかった。ありがとう

元彼容姿については、

・160cm台半ばで普通体型の範囲内だとは思うがどちらかといえばふくよか(私との身長差は自己申告の身長のままなら7cmくらい。だがあまり身長差を感じなかったのでヒールを履くのは控えていた)

・顔の善し悪しは私が決めることでもないので言及が難しいが、鼻が小さくてかわいらしいと当時は思っていた

・かなり色白(今は知らない)

といったあたり。学生時代モテていたかは分からない。

2024-04-26

なんかもう男女雇用機会均等法すらいらないのではないか

昨今のフェミフェミした立法を見てると

男女雇用機会均等法もこのような流れの中でできた悪法なのではないかという疑念が出てくる

だってやっぱり男と女って違うじゃん

2024-04-23

anond:20240422214038

増田お疲れ様

俺は無理だったし、わからされた。

当然の結果だと思った。

裁判とその前のやり取り含めて、子育てに対する認識理解が甘すぎっていうのをとことん分からされた。


おむつ替えも送迎もミルクつくりとか色々したけど鍋にルーを割り入れただけでカレー作ったと主張するようなもんだと言われた。

出産それ自体が互いの意志行為によるもので、生まれるまで半年以上もあるし、ある日突然玄関前にコウノトリ赤ん坊を置いていくわけでもないのに育児休暇が一週間程度だったことも響いた。

会社理解がないせいだという主張は通らなかった。そういう会社だと分かってるのに転職もしない、上司に何度もかけあってもいなかった。主体的子育てする意欲がないとしか考えられない(元妻は産休は当然として事前に育休について複数回人事とやり取りした記録があったし、俺の会社でも3ヶ月くらい育休取ってる男性社員がいた)と言われた。

他にも、よくあることがもだけど、子どもが泣くからママのほうが良いのかもな〜って安易に抱っこ任せたりしてたのを共通の知人に証言されて育児の面倒ごとから逃げてたと言われたし、子どもの薬やアレルギーに対する理解が妻と比べて浅かった。


子どもに対する理解や関わりに主体性がない、常に元妻の伝聞に頼っていたと言わざるを得ない。

園の送迎や週末に抱っこ紐で抱っこして買い物に行ってても、遊びに連れてっても、それは育児比較的美味しい部分をつまみ食いしていたに過ぎないと言われた。

主体性を持って子どもと関わらない人と子育てはできないと言われた。

何度も話し合いを求めたし、何度も悪いところは直すと伝えたけどそのたびに「人から指摘されないと自主的仕事を休んで子どもに関わるということができない人と協力して子育ては無理。何をしたら良い?と丸投げするんじゃなくて何をすべきか自分で考えて、考えた結果◯◯をしようと思っているけどどうだろう?と提案相談が欲しかった。」と言われた。

すげー不仲でもないし、元妻とは今でも会うし子どもの話もするし、元妻も俺に対してDVを主張してないから面会交流はできてる。当然だけど養育費も払ってるし。

正直、育児に対する考えが甘かったのは事実だし、よくこの状態親権とれると思ってたな、って感じだ。それでも離婚の話が現実味を帯びたとき主体的子育てしてなかったくせに「子どもを奪われる」みたいな感覚があったんだよね。

自分が思ってる以上に妻がいること、子どもがいることをアイデンティティ自尊心につなげてる部分があって、それが妻から離婚申し出によって損なわれる、というのが憤りとか焦りとかになってたと思う。幸い共通の知人が間に入って俺の話を聞きつつ、冷静になる時間をくれて、客観的に見て主体性がない親であるという事実を飲み込ませてくれた。


俺の場合子どもや妻に暴力を振るってなかったし、正直よほどのことをしてなければ面会交流とか何かしら子どもと関わる事はできると思う。

そういう意味で、共同親権にならなくてもなんら子どもと関わることができてるので、共同親権必死に主張する人に疑念は抱いてしまうし、離婚を突きつけられたときに俺が感じたあの憤りや焦りのままなんだと思う。せっかく手に入れた自分自尊心が損なわれるみたいな。

俺もああなってたのかもしれないな。

2024-04-16

anond:20240416173540

この国はバカに甘すぎるから

知能の低い奴は見かけた瞬間に全員でボコボコ叩かないと。常に叩かれ続けていればいくらバカでもやりにくさを感じるだろう。自分は知能が低いのかもって疑念を持つ機会を作ってあげないとね

2024-04-14

anond:20240414013258

子育て婚姻状態継続がセットなことの自明性を崩すのは正しい方向だと思う。

君もようやく家族という旧習に対する疑念が産まれたようで何より

これから時代育児は全部国の施設でやるようにするのが公平である

2024-04-12

anond:20240412112119

おまえが疑念を発信した場所と同じところで謝罪を発信すればいいよ

言い訳せずにやれ

anond:20240412111001

「疑ってごめんね」って伝えるべきは本人なんだろうけど

大谷メアド教えてもらっていい?

 

当然の疑念を表明したことへの社会的責任存在しない

逮捕権がある警察が間違った疑念に対して謝罪するのは、人権を著しく侵害たか

その時の情報量で浮かび上がる当然の疑念を表明したこと大谷人権侵害したとは言えない

ただ、個人的に謝れというならギリわかる

からメアド教えてくれ

 

まさか「俺が気持ちイグなるために謝れよ!」と

自分大谷を同一視しているキモすぎのバカじゃないよね?

anond:20240412110457

疑うことを許してないんじゃなくて間違いを許してないんだぞ。

疑うのは当然自由だが、その疑念が間違っていたときは謝るのが当然だぞ。

anond:20240412103724

大谷犯罪者と決めつけてたらそら悪いだろうけど

疑念もつのは当然だったし自由なんじゃないの?

疑うことすら許されないってどんな神だよ

2024-04-07

anond:20240406091504

EV思想的な画期性があるのに現実利便性はあまりない、というなんか珍しいケースだと思う。

内燃機関ウォークマンスマートフォンはまず「便利だから発明されて普及した。それらは設計思想的に画期的であるのと同時に人々の生活を豊かにした。新しい技術を買えば(使い勝手に慣れるのに時間はかかるかもしれないが、最終的には)利便性が向上することが保証されていた。

でも、EVは「気候変動に対応するため」に脚光を浴び、普及が推進されるようになったものであって(そもそもあれだけのリチウム電池を食いつぶすものが本当に環境に優しいのかという疑念はあるが)、現実消費者利便性第一に考えて作られたものではない。だから気候変動という大きな目的のためには推進すべきではあっても、一般人暮らしをすぐに良くしてくれるものではない。新しい技術を買ったら利便性が低下する、なんて、これまでの新技術にはなかった。

そして上記のような事情で普及しないのでインフラが整備されず、インフラが整備されないので普及しない、という悪循環に陥りつつあるように思える(少なくとも日本では)。

思想のために高くて不便なものを買えとは言えんよなぁ。まあ価格はともかくせめてガソリン車並の性能を手に入れてから出直してもろて……

2024-04-06

NYT:出生時に「性別が割り当てられる」という主張の問題点

https://archive.md/m3u6E#selection-495.0-495.47

身体性別はない」と主張する能川センセイ、ニューヨークタイムズのまともな記事読まなくちゃ!

 

The Problem With Saying ‘Sex Assigned at Birth

「割り当てられた性」が採用される理由ひとつは、敬意に満ちた婉曲表現提供され、特にノンバイナリーやトランスジェンダーの人々にとっては、厳しい生物学現実のように感じられるものを和らげることができるからである。誰かが「出生時に女性に割り当てられた」と言うことは、その人が生物学的に女性であることを伝える、間接的でより丁寧な方法であると考えられている。この用語は、トランスやノンバイナリーの人々との連帯を示すと同時に、伝統的な性の理解時代遅れであるというラディカルな考えを伝えるためにも機能する。

「出生時に割り当てられた性別」の表現は、善意によるものかもしれないが、進歩ではない。私たち礼儀正しさや連帯感の表現に反対しているわけではないが、「出生時に割り当てられた性」は人々を混乱させ、生物学事実について疑念を抱かせる可能性がある。また、私たち伝統的な性に対する理解を正す必要があるから、このような表現が求められるのでもない。

そうではないのだ。セックスは、私たちの種にとって重大な結果をもたらす基本的生物学的特徴であるため、それに関する誤解を助長することには問題がある。

性差健康安全社会政策にとって重要であり、文化と複雑な相互作用をする。女性男性に比べ、薬物による有害副作用経験する確率が2倍近く高いが、この問題女性の薬物投与量を減らすことで改善できるかもしれない。一方、男性はCovid-19やがんで死亡する確率が高く、殺人性的暴行の大部分を犯す。"割り当てられた性 "が死亡数を増加させるわけではない。重要事柄に関する用語はできるだけ明確にすべきである

影響力のある組織個人が「出生時に割り当てられた性」を推進するとき、彼らは、「セックス」、「男性」、「女性」のような、社会で誰にとっても馴染み深く、性の意味合い議論するのに必要言葉を使うことで、市民が辱められるような文化奨励している。これは通常の検閲のようなもので、特定意見公的に支持することを抑制するものではない。もっと巧妙で、そもそもその意見議論するのに必要な語彙そのものを抑圧しているのだ。

より急進的な「割り当てられた性」の支持者は、生物学事実としての性という考え方そのものが疑わしいと異議を唱えるだろう。フランス哲学者ミシェル・フーコーや、最近ではアメリカ哲学者ジュディス・バトラーに関連するこの見解によれば、性とは何らかの文化生産物であり、赤ん坊に男か女かのレッテルを貼った結果である。したがって、「性別」よりも「出生時に割り当てられた性別」の方が好まれるべきであると主張する。

この立場は、人間自然の摂理から免除されていることを暗黙の前提としている。残念なことに、私たち動物である。有性生物は少なくとも10億年前には地球上に存在していたし、人類進化しなかったとしても、オスとメスは存在していただろう。セックスは、分娩室での言語儀式やその他の文化的慣習の結果というわけではない。

一部の学者によって蒔かれた混乱にもかかわらず、私たち性別二元論人間発明ではないことを確信できる。

「出生時に割り当てられた性別」の問題は、確立された生物学事実から会話を遠ざけ、政治的アジェンダを吹き込むことである私たちは、医学的、社会的、法的な問題に関して、意見を明確に述べ、最善の方針を打ち出すのに役立つ共有言語必要としている。その共有言語こそが、たとえ強い意見の相違が残っていたとしても、相互理解民主的な審議の出発点なのである

anond:20240404103033

2024-04-05

女性男性同士でケアし合うべき」←萌え目的なのでは?

東海オンエア(高校同級生アラサー6人組男性YouTuber)は、無料で観られる動画では企画身体張って無茶して骨折とかしているけど、

月額500円だかのメンバーシップ登録すると観られる特典映像は、6人がワイワイ鍋を囲んでいるとかの、毒にも薬にもならん動画

東海オンエアの、骨折するような過激無料動画を見ているのは男性視聴者が多くて、メンバーシップ登録しているのはほとんどが女性視聴者

東海オンエアは6人中3人が既婚男性で、もうリアコ(リアルに恋)的な需要は厳しいと思うけど、それでも鍋動画みたいなのを女性視聴者は見たがる。

 

オモコロチャンネルは29歳~41歳の男性Webライター5人組でやっているYouTubeチャンネルで、女性視聴者が多い。

おじさんチャンネルである分、当然に既婚者で、2児の父トーク、1児の父トークがあり、リアコは厳しいと思うけど女性視聴者が多い。

おじさんたちがリッツパーティーをやる動画別に激辛具材を乗せるなどの激しい展開はなく、ワイワイ食べて美味しいね!みたいな動画女性再生されている。

東海オンエアのメンバーシップの鍋動画みたいな、毒にも薬にもならん動画。でもこの、仲良しおじさんワイワイ飲み食い動画女性にやたらウケている。

 

フェミニスト女性が、男性男性ケアを求めるべきとか主張していたけど、これは女性特有の萌えが反映されているのでは?

弱者男性は、女性に嫌われてコミュニティから疎外され、非モテに媚びる生存戦略を取るしかなくなった発達障害悲惨貧困女性に性欲をそそられるけど、

弱者女性は、男同士の肛門性交が大好きみたいなハードコア層までいかなくても、「男だけでワイワイ仲良し飲み食い」みたいな光景にうっすらそそられる傾向があるのでは?

まり、「男性男性ケアを求めるべき」は、正論ではなく女性我欲なのではという疑念です。

2024-04-04

anond:20240403210947

子供対象なのは良くないよ

将来子供を持った時に疑念がよぎるし保育園とかで他の子供をやましい目で見てたりしたらどうしようと不安になる

獣でも機械でもなんでもいいが子供だけはまずい

2024-04-02

うんち我慢しながら書いた

お金は大好きだ。でも本当に好きなのかと聞かれると疑問がある。

誰かと生きるなら必要不可欠だ。より良い暮らしを目指すこと自体には精神安定効果がある。より良い暮らしを、より良い老後を、より良い人生を。考えもする、言葉にもする。

それに向かっている方が正しいと言われて育った。疑念を抱くことは異端者の発端だった。

孤独から一度でも離れてしまうと、また孤独に戻るのには多大な労力が必要だ。

心の全てを許せる人間を得てしまったが最後、前の自分には戻れない。

孤独真摯に向き合い、身勝手でも一貫した理想を持ち、自分けが生きる意味だったあの純真は失われてしまう。ただ若さと言い換えるには異論がある、あの感情のことだ。

あの感情のまま生きている人間は世に溢れている。まだ喪失経験していないのか。

思ってもいないことを脳が書き出す。

話そうとするそのはじめには、まさしく自分の考えだ。

これまで得た理屈や合理、社会性が発言を正しい方に勝手修正していく。

話している当の本人は一番矛盾を感じている。それでも脳味噌は付け加えていく。

気づいたらただの一般論になっている。思考無修正では表出できない。

表に出せる思考はきっと脳の本質ではなくて、脳波は未だ文字にならない。

神話伝承都市伝説も、神秘頭蓋骨を超えられない。本質対義語にはなれない。

思考は総じて歪んで出てきたがる。不完全な記憶でも脳を出たがる。

よって語彙だけ頭に入れても何の意味もない。知識にもさしたる価値はない。

外に出ていないもの実存としての保証はない。

脳に住んでいる俺と、会話している自分は本当に同一人物なのか?

せめて脳から出てくる時に補正がかけられている程度であって欲しい。

2024-04-01

政治的主張のために科学妥当性を放棄するな。

以下は、東北大学高齢経済社会研究センター吉田浩教授が、国内で最も多い「佐藤」姓の増加率と人口動態を分析したとの記事である

https://mainichi.jp/articles/20240331/k00/00m/040/076000c]

しかし、この推計は元となるデータ妥当性に疑問が残り、科学妥当性を軽視した発表であると感じる。

そのため、そこから得られる含意(選択夫婦別姓必要性)についても、疑念を抱かざるを得ない。

佐藤姓の占有率と選択夫婦別姓の是非は無関係事象であり、そもそも価値のない計算であると言わざるを得ない。

政治的主張を行うために、科学的な妥当性を軽視した発表をすることは慎むべきである

分析の詳細に関しては、以下のサイト公表されている。

https://think-name.jp/]

この推計の肝になるところは、PDF中の過去データの取り扱いにおける以下の記載である

⚫ はじめに、日本の全人口の 99.04%以上の名字網羅しているとする「名字由来 net

https://myoji-yurai.net/提供公表データにより、日本佐藤姓の人数の値を得た。

⚫ 次に、各年の日本の総人口総務省「推計人口」)×99.04%で上記佐藤姓の人数を除し、

「あるt年の佐藤姓の比率」:x(t)を求めた。

データソースとなっている名字由来 net には、年度ごとの苗字人口非公表独自集計で計算している。

https://myoji-yurai.net/oneYearAccessRanking.htm?rankingId=13]

これによると、佐藤姓の人口は以下のようになっており、変動がない。

2023年 約1,830,000人

2022年 約1,830,000人

2021年 約1,830,000人

2020年 約1,830,000人

2019年 約1,830,000人

2018年 約1,830,000人

2017年 約1,830,000人

2016年 約1,830,000人

2015年 約1,830,000人

2014年 約1,830,000人

2013年 約1,830,000人

このデータソースは、佐藤人口の経時的推移を補足できていないと考えるのが妥当であろう。

しかし、吉田氏の発表資料では、

佐藤姓の占有率 x(t)は 2013 年の 1.480%から 2023 年の 1.530%と、10 余年で 0.05%ポイント伸びている

と述べている。

定数を、減少する日本人口で割っているので上記のような計算となると思われる。

上記のことから吉田氏の推計は、不十分なデータソースをもとに数値を無理やり当てはめて推計を行っており、科学的な推計・将来予測・試算というには無理がある。

このような発表を、研究者が社会に対して軽々に行うべきではない。

2024-03-27

気の毒に思うこと

Billboard JAPANの人たち、やることなすことすべて批判されたり、疑いをかけられたりして気の毒だな。

チャート発表時間を明言してないのにいつのまにか決められてしまって、その時間更新されないと叩かれ、チャートを訂正すると叩かれ、ポッドキャストではホストの態度を叩かれ、ゲストを招くとそのゲストもなんでもない発言で叩かれ……。

セミナーが開かれたときには、参加していない人からスタッフ配慮に欠けた発言日常的にしているのではないか疑念を抱かれていた。

毎週毎週なにかしら謝罪要求されているイメージ

外部からプレッシャーが半端ではないような印象を抱く。

2024-03-26

大谷会見の最重要ポイント

送金周りの疑念(一平がなんでそんな大金動かせるアカウント操作できたの?)がまだ晴れていないという声が少なくないのだが、声明のこの部分に注目していただきたい。

全文(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240326/k10014402101000.htmlから引用

僕は彼の借金返済にもちろん同意していませんし、ブックメーカーに対して送金をしてくれと頼んだことも許可したことももちろんないです。

最も重要なのは後半の「送金をしてくれと頼んだことも許可したことも〜」という部分。

この文章から見えてくるのは、大谷が一平に急な送金を頼むことは可能状態であったということである

なぜなら、大谷アカウントに一平が全く触れることができなかったと仮定すると、一平は送金処理をすることができないため、そもそも依頼も許可もクソもないからだ。

まり、この文をわざわざ挟み込んだという事は一平がある程度勝手大谷の金を動かすことは可能だった、ということではないだろうか。

結局のところ、大谷の脇が甘いといえばそうなんだろうが、それ以上の誹りを受ける言われはないと感じる。

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