はてなキーワード: 師資とは
仏教では、悟るためには正しい師について学ぶことが必要だと考えられている。
「師資相承」や「法脈」という言葉を聞いたことがある人もいるだろう。
仏教に限らず、芸能・芸術・工芸や俳句のような趣味嗜好の分野でも、同じ。
「すべて師匠の言うことに従わねばならない」
「師の言うことには絶対に逆らってはならない」
師匠は弟子を激しく打擲し、足蹴にし、怒鳴りつけ、人間扱いしないことすらある。
なぜならそれは、道を弟子に悟らせるために師匠が心を鬼にして行った意味のあることだから。
それは時にカルト化することがある。
正しくない師(グル)を、それと知らずに選んでしまい、性的なサービスや違法行為を要求される。
(これも道を極めるためには大切なことだ)
と信じてグルの言うことに従い、大きな社会問題となることもある。
いくら危険性があろうとも、一流の「達人」と呼ばれる存在になるためには、
師を選び、理不尽な要求に耐えるのも仕方のない事なのだろうと思っていた私の蒙を啓いたのは、
腹話術も、相当の技術が必要な芸能であり、昔は一流と言われている腹話術師の元に弟子入りして、
技術を修得するのが当たり前だった。
彼は「だれでもできる腹話術」というHow to 本だけで腹話術を学び取った。
それまで誰も成し得なかった技すら開発した。
彼は一流の芸事すら、独学で極められることを同自体の私達に証明した人物である。
東洋の文化は、型を徹底的に学ぶことで芸事を身につけることを重んじるあまり、
「自分の頭で考える」
ことは「序・破・急」で言えば「破」、師匠から学び終えた後に行なうべきことだ。
最初は師匠や先達の言う通りに従うべきだ、という考え方は日本文化に通底し、
それが体育会系の跋扈、中小企業のブラック体質を生み出す元凶となっている。
一流と誰もが認める人の考え方の片鱗を紹介する本や情報を手に入れ、