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2015-08-01

師につかなくとも独学で一角の人物になることができるということ

仏教では、悟るためには正しい師について学ぶことが必要だと考えられている。

師資相承」や「法脈」という言葉を聞いたことがある人もいるだろう。


仏教に限らず、芸能芸術工芸俳句のような趣味嗜好の分野でも、同じ。

そこでは師匠絶対存在だ。


「すべて師匠の言うことに従わねばならない」

「師の言うことには絶対に逆らってはならない」


師匠弟子を激しく打擲し、足蹴にし、怒鳴りつけ、人間扱いしないことすらある。

どのような理不尽要求でも弟子は師に従わねばならない。

なぜならそれは、道を弟子に悟らせるために師匠が心を鬼にして行った意味のあることだから


それは時にカルト化することがある。

正しくない師(グル)を、それと知らずに選んでしまい、性的サービス違法行為要求される。

(これも道を極めるためには大切なことだ)

と信じてグルの言うことに従い、大きな社会問題となることもある。

知られていない事件は、その数十倍あるだろう。


いくら危険性があろうとも、一流の「達人」と呼ばれる存在になるためには、

師を選び、理不尽要求に耐えるのも仕方のない事なのだろうと思っていた私の蒙を啓いたのは、

いっこく堂存在だった。


腹話術も、相当の技術必要芸能であり、昔は一流と言われている腹話術師の元に弟子入りして、

技術を修得するのが当たり前だった。

ところが、いっこく堂はその常識を覆した。

彼は「だれでもできる腹話術」というHow to 本だけで腹話術を学び取った。

それまで誰も成し得なかった技すら開発した。

彼は一流の芸事すら、独学で極められることを同自体の私達に証明した人物である


東洋文化は、型を徹底的に学ぶことで芸事を身につけることを重んじるあまり

絶対的上下関係を許容する側面がある。

自分の頭で考える」

ことは「序・破・急」で言えば「破」、師匠から学び終えた後に行なうべきことだ。

最初師匠や先達の言う通りに従うべきだ、という考え方は日本文化に通底し、

それが体育会系跋扈中小企業ブラック体質を生み出す元凶となっている。


もう東洋流の考え方は捨て去るべきなのだろう。

質のいい情報が、師匠に就かずとも手に入れられる今の時代

質の悪い詐欺師跋扈して手ぐすね引いて待っている今の時代


一流と誰もが認める人の考え方の片鱗を紹介する本や情報を手に入れ、

後は自分の頭で徹底的に考えぬいて努力精進を続けるべきだ。

今はそういう時代なのだという事実を、いっこく堂が私達に突きつけている。

 
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