はてなキーワード: 国連軍慰安婦とは
慰安婦問題が女性の人権問題であるという「本質」は誰も否定できないと思う。
つまり「旧日本軍に特有だというのが違っていた軍の直接的な拉致」があったかどうかはそもそも本質ではない。
旧日本軍慰安婦が女性に対する著しい人権侵害の事例であるというのは明らかな事実であるし
それと同様に、この「軍による強制的拉致」ではなく「強制性」というのが本質であれば
韓国軍慰安婦、米軍慰安婦、国連軍慰安婦もそれと同様に人権を著しく毀損した事例である。
もちろん、日本がやったように少なくともアジア女性基金や首相の謝罪の手紙のような謝罪と賠償がなされるべきだと。
しかしながら、明らかに共産党は他国の事例は人権侵害に当たらないと考え、日本だけが特殊であると、他国の被害事例を抑圧している。
これは、「他国もやっているのに問題化されてないと言い訳するな、日本だけが責められていたとしても、まずは他国に先がけて日本が完璧な謝罪と賠償を行うべきだ」という、はてサが言っている主張とはまったく違う。
はてサの主張に同意するかどうかはさて置き、共産党が行っているのは、そもそも「他国は日本と同じことをやっていない、米軍・韓国軍慰安婦は人権侵害ではない」という主張だ。
例えば、今日の新報道2001で共産党の小池晃は、橋下徹が他国の事例も人権侵害であると述べた際、
「日本は国が関与してやっているんです。軍の指示のもとにやってるんです。そんなことやってるのは日本だけなんです」と明確に述べた。
https://www.youtube.com/watch?v=xPJky9qI16Q
また、共産党の吉良よし子は2014年2月19日参議院総務委員会で
「軍による慰安婦制度は、旧日本帝国とナチスドイツ特有のものであるというのは世界の共通認識」と言葉を強調しながら述べた。
https://www.youtube.com/watch?v=6z7NtJnzZv8
「世界の共通認識」というのが本当なら大変なことだと思うが、どうやら共産党の「共通認識」であるのは間違いない。
そして、この日本だけが特殊というのが世界の共通認識なのであれば、「ガラパゴス的議論」などと主張している小熊英二とも真っ向から反する。
それとも小熊英二も日本だけが軍による強制性の伴う慰安婦制度を用いたと考えているのだろうか。
とにかく、共産党は慰安婦問題に関して、日本以外の国を絡めることを断固として拒否している。
韓国軍・在韓米軍による人権侵害について言及するのを殊更に拒んでいる。なぜなのかは分からないが。
これは、はてなブログで日々慰安婦問題で厳しく日本を追求している人たちの意見とも、全く反している。
彼らのほとんどは殊更に批判することはないが少なくとも韓国軍・米軍慰安婦も「強制性」という意味で間違いなく人権侵害に当たる事例だということを認めている。
「他国とは違って、特殊な例が旧日本軍である」という立場を崩していない共産党とは、真っ向から反している。
しかしながら、寡聞にして慰安婦問題においてはてサが共産党をこの点から批判しているのを聞いたことがない。おそらく共産党がここまで強硬な姿勢とは知らないのだろう。
「他国もやっていたと言い訳するな」という言い分はさておいて、
まず、他国も同様の人権侵害をやっていたことは認めるのか。問題視すらされていない他国の人権侵害には耳を塞ぐのか。
「日本だけが特殊だ」という姿勢を崩していない共産党は、この点をはっきりさせないまま90年代のような既存のパターンの批判を続けていても、今後日本人の誰も耳を貸さないだろう。