2023-11-22

仕事がひと段落したので

少し休憩することにした。

からこれは休憩中に書いているし、急用が入れば中断するかもしれない。

それでも書こうと思ったのは…なんとなく書きたかたからだ。

日記のようなものかもしれない。ログのような。

先々週の金曜。

仕事終わり、上司から飲みに誘われた。

正直そういう人とは思っていなかったので意外だったけど、嫌ではなかった。

大きな案件ひとつが無事に終わり、上司も心の中ではホッとしていたのかもしれない。

飲みの席はどこの駅付近でも見かけるような大衆居酒屋

二階に上がっていき、案内された席に座る。

まずはビール乾杯

適当料理を頼んでゆっくり食べ、こんなに色々と上司と話をするのは初めてだったかもしれない。

印象深い話は多かったけれど、特に心に残ったのはこんな話だった。

「そういえば2ちゃんって知ってるか?」

何杯かビールをおかわりし、空にすると話題は昨今のネット事情になり、SNSに対する批判それから昔のネットもっと牧歌的だったのだと語り、それから上司がポツりとこういったのだった。

「はぁ…確かひろゆきが作ったやつですよね?」

上司は頷き、赤ら顔のまま少し笑った。

「実は俺も昔やってたんだよ」

「えっ!?

自身2ちゃんという存在はもちろん知っていたが、その内容を見るにしてもまとめサイトからが主で、というか直接2ちゃんを見たことはなかった。

「意外か?」

上司は笑って尋ね、意外ですとねと僕は答えた。

どちらかといえば体育会系上司がこそこそ2ちゃんをやっている姿は想像できず、

PC自体それほど得意ではないと言っているのを聞いたこともあった。

「昔はクソスレをたくさん作ってたもんだ」

クソスレ…その意味は後に調べてなんとなく知り、僕のポカンとした表情を無視して上司は話を続けた。

「…昔、”5分で100レスついたら好きな子告白する”ってスレを立てたことがあった」

「どうだったんですか?」

「そういうときだけ妙に団結力があってな、絶対行かないと思ってたけど」

「じゃあ、ついたんですか!?

上司は頷く。

告白…本当にしたんですか?」

「したよ。釣りって言われたくねえし、何より冷めるだろ?」

「じゃあ本当に…それで好きな子告白したんですか?」

「…ああ」

上司は空になった皿へと視線を落とし、頷いた。

僕は聞いていいのか迷ったが、それでも気になり酒の勢いにも任せて尋ねた。

「…結果は、どうだったんですか?」

上司は何も答えず、右手ゆっくりテーブルから浮かせ、手の甲を僕に見せつける。

「それが今の嫁さんだ」

上司は薬指を僕に見せ、そして幸せそうに笑った。

僕は2ちゃんというものを、いやネット自体を少し誤解していたのかもしれない。

どこにだって幸せになるチャンスは潜んでいる。

そのことを知って、その日から少しだけ世界の見え方が変わった。

  • 記憶力すごいね 酒の席で何話したかなんて週明けにはもう忘れてるよ

    • 細かい所は忘れるけどクソマウント取られた部分だけ断片的に覚えてる

  • 君が死んでからもう1年。 君は今も僕を見守ってくれているのかな? 君は、僕の生まれて初めて出来た彼女だった。 すごく嬉しくて、幸せだったなあ。 突然、白血病だって医者に宣...

  • ❌ひと段落 ⭕一段落(いちだんらく)

  • 2chもVIPみたいなただ騒いでるだけの板はともかく、UNIX板とか当時そこでしか手に入らなかった情報もあってふつうに便利だったよ。 まあ、多少ノイズは入るけどいろいろ勉強になった。

  • 増田は島耕作世代かな? もっと捻ってほしい 山崎渉でPC知識身につけて会社作ったとか、ネカマで青葉真司と対話してたとか、ひろゆきの妻と付き合ってたとかさ

  • オチを楽しみにしてたのに…。 逆にもしこれが事実だったら俺はうつだしのう

  • 右手?

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん