2023-07-22

校則を増やしたがる子供たち

「言っていい言葉言ってはいけない言葉リストを作って欲しい」「靴下の色を指定して欲しい」「眼鏡の形を指定して欲しい」

「授業を受ける時の姿勢指定して欲しい」「「読んでいい本を指定して欲しい」「やっていいゲーム指定して欲しい」

学校教師だが、上記のような要望はここ2、3年ほどで実際に言われたこである

しかも、親ではなく、子供サイドから言われたことだ。

最近子供たちが校則を増やしたがっている。

私は32歳で、教職の中では若い方だ。ジェネレーションギャップなく、『子供気持ちが汲める』サイドの人間であったと言っていい。

デジタルネイティブだしね。ゲーム漫画話題も、大分近い距離で出来る。

だが、上にあるようなルールを決めてくれ、とにかくルールを、という考え方には戸惑いを覚えている。

ルールを減らしてくれ、だとかこのルール理不尽だ、大人の言う事は間違っている。子供気持ちを知らないで、勝手な指示をしやがって。

そういった感覚子供時代を過ごしてきたし、ちょっと前の世代までは実際、共通認識としてそういう感覚を共有出来ていたと思う。

だが、最近はとにかくルールで決めてくれ、というのだ。委員長気質の子だけでなく、普通の子も、学力の低い子も、不良っぽい子も、そう言うのだ。

地域性なのだろうか、と考えていたのだが、研修で会った別の地区教師たちも、「言われてみると確かに」という認識であった。

軽く、『ルールなんてない方がよくない?』といった旨のことを子供たちに聞いてみたことがある。

子供たちは、「ルールがあった方が便利」とのことを笑って言っていた。

便利とはなんだろう。ルールとは、行動を縛り、不便を感じさせるものではないだろうか。

基本的に、『決まりは守りなさい』と指導しなければならない立場からこそ、ガチガチルールを増やすようなことはしたくない。

自由に伸び伸びと育ってほしいと思うのだが、私の考えは間違っているのだろうか。

それ以上に、どうしてこういった風潮が生まれてきているのか、気になっている。

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