子どものとき、それまで自分の人生にどんなことがあったか大体覚えていた。おそらく多くの人はそうだと思う。
母がママ友と話すのを聞いて(その話前も聞いた…なんで大人って同じ話を何回もするんだろう。)と思っていた。毎年の習い事の発表会の日付も覚えていた。
20代に入って、いや高校生くらいから少しずつそういった記憶力がなくなっていった。単なる記憶力のというよりは記憶してやろうという気概がなくなった。
のび太のママが「頭は使わないとサビる」というようなことを言っていたが本当なんだなと実感している。実感というより本当に困っている。
勉強ができない。してもしただけ身についていない。
きょうは水素原子の動径方程式がパッと出てこなかった。欠片も思い出せなかった。
それまで無意識にできていたことができなくなったときが一番つらい。老いもこんな感じなのかもな。
スクリーンタイムが減らない。SNSを無限に見てしまうし、今している勉強だってPCがないとできない。
人間には刺激が多すぎる情報を四六時中流し込まれて思考停止している感が強い。それに慣れきってしまって一人でじっくり考えるときに頭の中がうるさい。
去年流行った「スマホ脳」は眉唾な点も多かったが「スマホは有害」は自分でもよく感じていたのでそういう認識を持つうえでは役に立った。
多くの人はインターネットに浸かりつつもしっかり思考できているのはなんでなんだ?メリハリがついているからか。
常にゆるくネットと繋がっているのがよくないっぽい。それに慣れて中毒になっている。関係ないけど今の子どもは生まれた時からYouTubeやTikTokがあって大変だな。
明日一日だけネット断ちしよう。今日の夜もネットから離れよう。増田の読者に誓って。
思考力が昔はあったのに…はあくまで主観だから、実はもともと思考力のない人間でここまでやってこれたのは記憶した公式に当てはめるだけでどうにかなっていただけなのかもしれない。
それはそれで怖い。