2022-06-20

リビング掃除

我が家リビングと、家族それぞれの部屋に分かれている。リビング掃除は私が1番一生懸命行っており、というかほぼ私だけが掃除をしている。個別の部屋はそれぞれ使っている人間に任されているので、状態にばらつきがある。私はミニマリスト寄りで、比較的きれい好きでもあるので、自分の部屋とリビングは物が少なく、置いておくものについてもこだわりが強い。家族の誰かがリビング忘れ物をしたり、書類やその他諸々を置いていくと、それを個別の部屋まで持っていったり、不要ものなら捨てたりする。リビングエントロピーは常に増大する傾向があるので、それに抗う。これが何とか機能しているので、リビングと私の部屋は美しい状態を保てていると思う。

個別の部屋は、基本的にはお任せで口出ししないのだが、たまに部屋に入った時に、あまりにもな状況になっていることがあるので、許可を得て掃除機をかけたり、モップで拭いたり、どう見てもゴミダンボールを片付けたり、脱いである服をクローゼットに掛けたりする。人の部屋であり、物だけど、我慢ができない気分になることがある。そして、これをやると大抵、家族は不機嫌になる。こちらとしては結果として部屋がきれいになるからいいではないか、と思ってしまうのだが、「他人強制された」という感情が気分を害すのだろう。そうして「リビング自分の好きにしているんだから、部屋ぐらいは好きにさせろ」というようなことを言われる。これは私にとってはショックである

私はリビング管理したいのではなく、自分が1番きれい好きであるので、義務から役割を買って出ていたつもりなのだ家族の目からは、それがリビングの独占、支配に写っているのか。私が放っておいたら、誰が掃除をするというのか。物で溢れかえってしまうのでは…。「私が一番、ガンダムをうまく使えるんだ」そんな気分で不貞腐れる。

そうして、これは公共の場における表現の自由問題暗喩のようだとも思う。「自分が一番、公共の美しさを維持できるんだ」「それに寄与するために努力している」と思う人が、リビングをきれい掃除する感覚で、公共掲示物に違和感を持ち苦言を呈する。個別の部屋にあるべきものを、さっと掴み取り、あるべき場所に戻す。

リビングは私の部屋ではない。家族の誰かの場所でもない。みんなで管理しなければいけない。管理への寄与度は人により違う。だからリビングへの意識も異なる。答えはない。

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