千葉県にあるサッカー場がコスト削減を理由に天然芝から人工芝に変わると言うニュースのヤフコメが凄い、とにかく「天然芝は金がかかる。どうしても天然芝がいいなら自分たちで金出せ」の大合唱。
https://news.yahoo.co.jp/articles/60d9f42a6d6e255206eb8ec4273b0e4c6e02bcc4
これを見て少し調べてみたが、どうも日本人に「天然芝のグラウンド」は馴染まなかったようだ。
「JFAグリーンプロジェクト」という、日本サッカー協会が2008年から進めている天然芝グラウンド整備プロジェクトがある。日本に大量にある土のグラウンドを天然芝化する費用と芝の苗をJFAが助成し、子どもたちの外遊びを促し、地域のコミュニティプラットフォームを作っていこうと言うものだ。
いくつかの小学校のグラウンドが天然芝化され、砂ぼこりがなくなったとか子供がけがを怖がらず遊べるようになったとかのメリット報道が2010年前後は相次いでいた。
しかし、今やこのプロジェクトが頓挫しかかっている。2010年をピークに助成実績が減少の一途なのだ。
ここに助成実績が1件単位で書かれているので集計してみると・・・
https://www.jfa.jp/social_action_programme/green_project/potseedlings.html
2010年度をピークに施設数、面積ともに減少トレンドだ。コロナ禍が直撃した2020年度がどん底で翌2021年度はその反動で急回復したが、今年度はまた下がっている。
よく考えたら、最近この施設が天然芝化した、という話を聞かなくなった。維持管理にコストがかかったり、1年のうち1~2か月はメンテナンス期間が必要になりその間は誰も使えなくなるという特性が嫌がられているのだろう。
それ以前に、子供のけが防止やコミュニティ化が狙いであれば、天然芝よりコストが安くメンテ期間もそれほど要さない人工芝で十分なのだ。野球やアメフトなどのアメスポはだいたい人工芝だし、日本人愛好者が多いフットサルも基本人工芝。天然芝が必要である理由が見当たらない。