2022-05-13

日本人に「天然芝グラウンド」は馴染まなかった

千葉県にあるサッカー場コスト削減を理由天然芝から人工芝に変わると言うニュースヤフコメが凄い、とにかく「天然芝は金がかかる。どうしても天然芝がいいなら自分たちで金出せ」の大合唱

https://news.yahoo.co.jp/articles/60d9f42a6d6e255206eb8ec4273b0e4c6e02bcc4

これを見て少し調べてみたが、どうも日本人に「天然芝グラウンド」は馴染まなかったようだ。

JFAグリーンプロジェクト」という、日本サッカー協会2008年から進めている天然芝グラウンド整備プロジェクトがある。日本に大量にある土のグラウンド天然芝化する費用と芝の苗をJFA助成し、子どもたちの外遊びを促し、地域コミュニティプラットフォームを作っていこうと言うものだ。

いくつかの小学校グラウンド天然芝化され、砂ぼこりがなくなったとか子供けがを怖がらず遊べるようになったとかのメリット報道2010年前後は相次いでいた。

しかし、今やこのプロジェクト頓挫しかかっている。2010年ピークに助成実績が減少の一途なのだ

ここに助成実績が1件単位で書かれているので集計してみると・・・

https://www.jfa.jp/social_action_programme/green_project/potseedlings.html

2009年度 49施設 157,571平米

2010年度 58施設 194,428平米

2015年度 37施設 172,185平米

2019年度 24施設 127,623平米

2020年度 19施設  79,597平米

2021年度 35施設 151,171平米

2022年度 28施設 147,088平米

2010年度をピークに施設数、面積ともに減少トレンドだ。コロナ禍が直撃した2020年度がどん底で翌2021年度はその反動で急回復したが、今年度はまた下がっている。

よく考えたら、最近この施設天然芝化した、という話を聞かなくなった。維持管理コストがかかったり、1年のうち1~2か月はメンテナンス期間が必要になりその間は誰も使えなくなるという特性が嫌がられているのだろう。

JFAは整備した後の維持管理には1円も助成してくれない。

それ以前に、子供けが防止やコミュニティ化が狙いであれば、天然芝よりコストが安くメンテ期間もそれほど要さな人工芝で十分なのだ野球アメフトなどのアメスポはだいたい人工芝だし、日本人愛好者が多いフットサルも基本人工芝天然芝必要である理由が見当たらない。

日本人天然芝は馴染まなかった。

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