2022-03-05

ロシアファシズムについて

ある調査 によ る と、 ロシア

3分の2が 「世 界 にお け る現 在 の ロ シアの地 位 は

屈 辱 的 だ」 と感 じて い る と い う。超 大 国の 地 位 、

数百 年 にわ たって 併合 して きた領土 を失 い 、 こ こ

に は1920年 代 の ドイツの よ うに強 い民族 主義 的 な

憤 慨 の感 情 が充 満 してい る。 今 日、 ロ シ アに

は約90の 極 右組 織 が存 在 して い る。

140の フ ァシス ト、準 フ ァ シス ト新 聞 が刊 行 され 、

スクワだ けで も36の フ ァシス ト機 関紙 が合 法 的 に発

刊 され て い る と い う。

こ う し た極 右 運 動 は 、80年 代半 ば か ら多様 な形 態 で ロ シア に姿 を現 して

い る。

それ に は、 ア レクサ ン ドル ・ヤ コブ レフによれ ば、KGBも 関与 して い た。

「パ ー ミャチ」 とい えば 、 も とは歴 史文 化財 保存 協 会 モ スク ワ支 部

か ら始 まり1970年 末 に設 立 され た、高 尚 な 目的

もつ組 織 で あ っ た。 と ころ が 、KGBが その 成

員 の 一 人 ド ミ トリー ・ワ シー リエ フ を送 り込 んで

以 来 、彼 らは シオ ニズ ムに対 す る闘 争 に関与 し始

めた 、 とヤ コブ レフは証 言す る。 それ以降 「パ ー

ミャチ」 を母体 と して他 の極 右 集団 が 出現 し始 め

て い る。

1999年出版 され た、 ロ シ アの過 激主 義 運動 に関 す る研究 書 では 、 およ そ80の 過

激派 組織 が リス トア ップ され た。

「い まの ロシア には生 き残 り、救済 、国民 の 維

持 とい う1つ の理 念 しか な い」 とい う世 論 調 査 の

設問 に 賛成 す る人 は83%に 達 す る

「ロ シア は ロ シア人 と ロシア住民 の単 一国 家 で なけれ ば な らない。 ロシア

人 の 名の も とで理 解 され る ロ シア国 民 の代 表 は 、

三位 一体 の ロ シア民 族 か ら成 る。 す なわ ち 、大 ロ

シア人 、小 ロ シア人(ウ ク ライナ 人) 、 ベ ラル ー

シ人 で あ る。」

ロ シア 人の 人 口増 加

率 が 、他 の ロシア先住 民の それ を上 回 って いな け

れ ば な らな い と して い る。(29)この ロ シア人 中心

主 義 は 、現代 ロシアの社 会意 識 にお いて優 勢 で あ

る。1998年8月実施 され たあ る世 論 調査 で 、「ロ

シ アは ロシ ア人 が支 配す るよ うになれ ば問題 はな

い」 と思 うか につ い て聞 い た と ころ 、「賛 成 」 は

65%に 達 した

「将来 にけ る国 民国 家の 課題 はひ とつ に 、 ロシア国 民の健

康 と遺伝 学 的 な純 粋 さを守 るこ とで ある。優 生学

の 発展 は国家 計画 の性 格 を帯 び て いな けれ ばな ら

な い。 …… ロ シア民 族 の遺伝 子 プ ール を純 粋 に保

つ こ とは、国家 に よ って道義 的 に も物 質 的 に も奨

励 され るで あろ う。」

西欧 、基本 的 に アメ リカの すべ ての政治 的 、経済 的 、革 命 的勢 力 は ロシア に対 して投

入 され た。 『西欧 文 明 』 とい うそ意志 を実 際 に

押 し付 け、 その意 志 を全世 界 に押 し付 け よ うと し

て い る西欧 世 界 の リー ダ ーは アメ リカ で あ る。」

(34)こ うした反 ユ ダヤ主義 、 アメ リカ合衆 国 に対

す る嫌 悪の 感情 も、い まの ロ シア社会 を覆 う もの

で ある。

現代 文 明は物 質偏 重 で あ り、深 刻 な危機

陥 ってい る。現 代文 明 には2つ の セ ン ターが あ り、

1つ は ア メ リカ合 衆国 、 イギ リス、 フ ラ ンス な ど

の工 業先 進 国 か らな る西 の セ ンタ ー。 もう1つ は

中国 、 イ ン ド、 日本 な どか らな る東の セ ンターで

あ る。 これ ら2つ の セ ン ター は、 い ま深 刻 な危機

に直面 してお り、 と もに物質 的 な方面 で の解決

模 索 して い る。西の セ ン ターは 、発展 途上 国 か ら

資源 の搾 取 に よ りこの 危機 を脱 出 しよ うと して

い る。東 の セ ンターは 、領土拡張 とい う道 を選

ぶ で あろ う。 この現代危機 の 中心 にい るの が ロ

シアで あ る。

「ロ シア は なに か しら偉 大

な使 命 を担 って い る、 ロシア は世 界 に比類 の な い

特 別 な国 で あ る、 とい う予 感 が遥 か昔 か ら存 在 し

た。 ロシア国民 思想 は 、自 らが神 に よって選 ば

れ た もの で あ り、神 を担 う国民 で あ るとい う感覚

に よって養 わ れて きたの だ。 これ はモ スク ワが第

三 の ローマで あ る とい う思 想 に始 ま り、ス ラブ派

を経 て ドス トエ フスキ ー 、 ウ ラ ジー ミル ・ソ ロヴ

ィ ヨー フ、 さらに現 代 の ネ オ ・ス ラブ主 義 者 た ち

に受 け継 がれ て い る。」

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん