noteの記事を読む限り、「模写も禁止と掲示されていたか」「子供のスケッチくらい見逃してもいいではないか」「前回来た時は見逃してもらえた。いつから明確に禁止される様になったのか?」という趣旨の事を職員の人に言っているが、「そもそも何故スケッチしてはいけないのか?」とは質問していない。
noteに晒していた江戸東京博物館とのDMでのやり取りでも、「何故スケッチしては駄目なのか?」という趣旨の質問は見当たらなかった。
少なくとも高広さんがnoteで公開した範囲の情報では、特別展でスケッチが禁止されている理由については問いただしていない。
その様な疑問も抱いていたかもしれないが、話が噛み合わない、整合性がないとして自分から早々にやり取りを打ち切っている。
子供の学習機会を奪うな! という自分の考えも書いているが、それを江戸東京博物館に直接言った訳でもない。
対応した職員の人は高広さんが質問した事柄についてはちゃんと答えているにも関わらずだ。
彼のnoteの記事には賛否両論色々な意見が出ているが、擁護派(博物館批判派)の中には「スケッチが禁止されている理由を説明していない」というものがある。
「特別展の展示物は借り物だから」「展示物が汚れる可能性があるから」「コロナ対策に必要だから」などの理由があるなら、それを説明すべきだという訳だ。
だが高広さんはそれについて質問していないのだ。
質問された内容に対しては職員の人は高広さんの「模写も禁止と掲示されていたか」「子供のスケッチくらい見逃してもいいではないか」「前回来た時は見逃してもらえたのは何故か」という質問に対して、「入り口に掲示されている」「(子供のスケッチであっても)他の客の迷惑になる」「11月から明確に禁止になった」とちゃんと説明している。
おそらくスケッチ禁止のところに突っ込んで質問すれば、納得のいく回答が得られたのではないかと思う。
だが彼は早々に会話を打ち切ってしまい、スケッチ禁止の理由について質問し回答を得ようとしていないのだ。
つまり説明が足りないと言っている人達は質問していない事柄に対して、職員はそれを察して先回りして回答せよと要求している。
聞かれたのに答えなかった、答えられなかったというのであれば職員の落ち度になるだろう。
しかし江戸東京博物館の職員はエスパーではないだろうから、質問されていない事については答えようがない。
察して回答できる人も中には居るかもしれないが、形としては尋ねられてもいない事に答える格好になるので職員の対応としてはこちらの方が駄目だと思う。
個人的な意見を言わせて貰えば、高広さんはもうちょっと粘れば子供が存分にスケッチできる機会を得たり、スケッチの許可が貰えないまでも納得のいく回答を得られたのではないかと思う。
話が噛み合わないとして対話を打ち切っているが、彼の方から話を噛み合わせようとした様には見えないのだ。
彼は「本質的なところが分かっていない」「ズレている」と言うが、彼に本質的なところ(おそらく学習機会としての自由な模写、スケッチ)について質問している様には見えないし、何がズレているのか? という事を博物館側に対して指摘していない。