娘の通ってた中学の女子バレーボール部には、部員は全員短髪にしないといけないルールがあって、それもお洒落な雰囲気のショートヘアは全部駄目で皆モンチッチみたいなベリーショートにしていた。
娘の話ではどうやら昔の先輩が作ったルールが綿々と受け継がれている様子だった。何かの折に顧問の先生と話した時は「僕がこの学校に来た時にはもうあったルールだったので、ここではそれが伝統なんだと思いました。運動部には良くある事ですよ」と仰っていて自身は部員の髪型はあまり気にしていないように見えた。
娘は当時テレビに出てくる芸能人を見て「髪伸ばしたい」と言う事もあったけど「学校で、髪長い子を羨ましがったり伸ばしたいという発言は真剣に取り組んでいないと言って先輩に叱責されるから、家じゃないと言えない」とも言っていた。
「私は自分が既に髪伸ばしたいと思ってるから、同じ事言ってる1年生を見ても何も言えない。これは先輩として問題だと思うか」という質問をされた際、バレーボール部なんだからバレーボールの事を正しく教えていたら十分立派な先輩では?と答えたら「競技だけでなく取り組む態度や精神面の指導もするのが先輩だと3年の先輩に教わったから」と言われ、中学生がたかが1〜2年遅く生まれた子供同士に精神面の何を説くのかと夫と一緒に笑ってしまった事すらある。
私も学生時代バレーボールをしていたけど長髪の部員は普通に居たし、髪の長さがなんであれ上手い子は上手かったし真面目に取り組む子はちゃんとやっていた。私も当時は肩上ぐらいの長さのボブにしていて部活に行く日はゴムで2つに括っていた記憶がある。なので娘の部活のルールは正直「バカだなあ」と思っていた。
娘に聞いた中で特にアホ臭くて印象的なエピソードが2つあって、ひとつは体験入部に来た1年生の中にセンスのいい子がいたんだけど、部活のルールで髪は短髪じゃないといけない話を聞くと髪切りたくないから入部しない、と言って入ってくれなかったという話。さらに、他の部員がそれを後で「本気でやる気持ちがない奴は来んなよ」「髪ぐらいで入部やめるとか中途半端な奴はこっちも要らないんだよ」みたいな事を延々愚痴っていたとか。
もうひとつは、同じようにうるさく後輩を締め付けてきたんだろうに時々指導に来ていたOGが結構な確率で「進学先の高校のバレーボール部でOKだから」って髪を伸ばしているという話。髪なんか伸ばしてチャラつく奴は本気で取り組んでないんじゃなかったの?浮ついた態度でやってたら上の大会行けない設定は何処に行ったんだろう?部員達は誰も疑問に思わなかったのかな。
娘はもう大学生になって今はバレーボールをやっていないから私も忘れつつあったけど、今朝ちょうどテレビ番組で髪型の校則の話をやっていたのを見て色々と思い出した。
今もあのアホルールは健在なんだろうか。
対して実力もない、全国どころか地方大会あたりで消えるような学校ほど部内ルールやマナーに煩いイメージがある。俺の出身高校は吹奏楽部がかなり強かったけど、いつ見ても女同士...