2021-10-31

お礼を言いたい人がいる

中学2年のときクラスメイトのAが不登校になった

年度当初からハブられていた私には正確な原因はわからない

けど、どうやら同じ吹奏楽部のBとイザコザがあり、幼馴染のCやDを含むグループからハブられたり陰口を言われたりしていたらしい

夏休み明けから1度も教室に来なかったAだけど、10月くらいには保健室登校作業療法をするようになっていた

同じクラスの幼馴染で唯一Aの味方だったEは休み時間ごとにAの世話を焼きに行っていた

部外者の私は、CやD(内申目当てで生徒会Cは生徒会副会長、Dは学級委員だった)が物置代わりにしていたAの机から、画用紙や何やらを教卓やロッカーに移動させていた

嫌がらせとなけなしの正義感のはけ口だ

そんなある日、CとDはAが保健室作業療法をしていることを知ったらしい

すこぶるご機嫌が斜めだったのか、教室のど真ん中で大声で話し始めた

自分たちが頑張って勉強してるのにAは遊んでばっかり」

学校もずっとサボっていたのに」

「ズルい」

誰のせいだよ、と思ったけど、チキンの私は口に出せなかった

止められない不甲斐なさとか怒りとか悔しさとかで泣きそうなのをこらえていた

そのとき、私の後ろの席の男子

「そういうこと言うの、やめろよ」

彼女たちを止めた

教室中が静まり返った

興ざめしたのかひるんだのか、彼女たちはそれ以上何も言わなかった


そのあと、私はAに関わることを決意して、Eの他にも味方はいることを伝える手紙を、E経由で渡してもらった

3学期にはAも少しずつ教室に戻ってきて、進級を期に完全に復帰したらしい

3年生の時はクラスが分かれてしまったけど、卒業時にお礼の手紙をもらった


ちなみに、発端になったBは、CやDの言動やAが不登校になってしまたことに自責の念を抱いていて、こっちはこっちで情緒不安定になっていた

Aは部活を辞めてしまって、結局仲直りはできなかったみたい


で、私がお礼を言いたいのは、CやDを止めて、私に勇気を出させてくれた男子

名前は覚えているし、何なら母親同士に交流があって、地元消防隊に入ったこともしっている

でも、彼はもう当時のことは忘れているだろうし、そもそも私のことすら覚えていないかもしれない

なので、自己満にここでお礼を言っておく


ありがとう

あなたのおかげで私は勇気が出せたし、CやD以外のクラスメイトのことを信じでみようという気持ちになれました

今でも人を信じていられるのは、あなたのおかげです

これからも、まっすぐなあなたでいてくれることを信じています

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