2021-10-29

性的消費」とは何か?

性的消費の根底にあるのは「性的モノ化」である

ここでいう「モノ」とは「道具」すなわち「何らかの目標を達成するための手段」のことである

性的モノ化のなかで特に「金儲けの道具≒商品消費財」としての側面を強調した言葉が「性的消費」である

総合すると「性的消費」とは「人間を金儲けの道具として性的に利用すること」といった意味になる。

注意すべきは「モノ化」という言葉自体にはネガティブ意味が無いということである

企業は「売上目標を達成するための手段」として雇用した社員能力査定する。

スポーツクラブは「目標成績を達成するための手段」として選手に値段をつけてトレードする。

あるいは友人と「会話を楽しむという目的を達成する」ために付き合う。

あるいは恋人と「生活を豊かにするという目的を達成する」ために結婚する。

これらも全て「モノ化」である

「モノ化」とは本来的に、

人間他人を利用したり評価したりするとき

人間が道具を利用したり評価したりするとき

心理プロセスは同じである

と言っているにすぎないのである

しかし「モノ化」そのもの否定的に見る人間なかには、

人間本来他人のことを道具のように利用したり、道具として評価したりはしないはずだ。

という前提が根付いてしまっている。よって、

人間を利用するということは、その人を道具として見ているということだ。

道具として見ているということは、その人を人間として見ていないということだ。

人間として見ていないということは、その尊厳人権無視しているということだ。

という論理の転倒が発生しているのである

この転倒した論理が「性」というセンシティブ問題適用されることにより、

男性女性を利用することは女性尊厳人権無視する行為である

とされてしまうのが「性的消費」問題根本的な病理である

目下の問題は「モノ」「消費」「道具」「利用」といった言葉の印象が悪すぎることだと考える。

単に「目標のために他人を利用する」ということであれば、

「消費」を「協力」「雇用」といった言葉に置き換えることもできるはずだ。

まり性的消費」は「性的協力」「性的雇用」となる。

こうすれば、

その「協力関係」や「雇用関係」に問題があるかどうかが論点なのであって

他人と協力すること」「他人雇用すること」自体問題ではない

という点がクリアになるはずである

  • 目下の問題は「モノ」「消費」「道具」「利用」といった言葉の印象が悪すぎることだと考える。 言ってる側がそういう 単語からなんとなく悪いものであるような気がするニュアンス...

  • といっても、過去の女性の扱いを鑑みるに、 「妻は法的に夫の所有物扱いだった」だとか 単なる契約の不公平ではすまない、もっと根本に近い問題があって  何しろ法と慣習が、公平...

    • たぶん最初「そこにあるのは"モノ化"と呼ぶべき考え方である。人間あつかいしてない」みたいな批判がされたときは モノ化=人を所有物と扱うこと という定義だったのかもしれないけ...

      • たぶん、モノ化とは? 人間関係とは? 人と人の公平とは? それは可能なの?……みたいなことを考えねばならなくて それは哲学の領域で普通にやってるのだけど。   問題は、過...

  • だから「モノ化」は「客体化(objectification)」の誤訳だと何度言えば。

    • そっちのほうが間違い。

      • まあ「対象化」と訳すのが一番いいんだろうけど、「object」という概念がそもそも日本語にないんだろうな。圏論では「object」を「対象」と訳すけど、多分この意味での「object」がまさ...

  • 結局「モノ」として自分や社会の役に立たない奴のことなんかみんなバカにするし、なんならガイジとわかった時点で中絶までしちゃうんだから そんなこと言われたって仕方ねえと思う...

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