「○○を作って下さい」
「わかりました。では材料を用意して下さい」
「ありません」
ここでいう「材料」ってのは、多くの場合、情報のことだ。たとえば、
「わかりました。では就業規則と、各従業員の勤務記録を下さい」
「ありません」
ここまで酷くないにしても
「従業員が別店舗に応援に行った場合は、手当は所属店舗のものが適用されるんですか?応援先のものが適用されるんですか?」
「それは手当の種類によって違うね。両方適用されるものもある」
「じゃあその一覧を下さい」
じゃあ俺も分かるわけないだろ。
そもそも担当者が厳密なルール把握してないのに今までどうやって仕事してきたんだ。
従来から薄々感じてはいたが、オリンピックのグダグダを見て確信した。
小さなミスが命に関わるような業務を除けば、日本の多くの職場における仕事の段取りや品質管理なんてこのレベル。
能力とか経験とか以前に、自分たちがやってる仕事の内容を理解していない。
分かんないこと・決まってないことは、その場のアドリブでやって「動いてるからヨシ」で動いてる。
「なんすかジュゲムって」
「わかんない。適当に考えといて」
ぶっちゃけこれと変わらない。
だから、自分一人で完結する仕事を除けば、基本的にほとんどの仕事で
という恐ろしく無駄な手間が発生する。