2021-06-29

コミュ障なのに営業になった

日常会話がわからない」

学生時代友達と一緒にゲーム内輪ネタしか話してこなかった。

最初から話が合う人としか、そして合う話しかしなかった。それで十分だったし充実もした。

そして訪れる学生人生の終わりの時、就職活動の始まり

特にやりたいこともないし、なんなら働きたくないからとりあえず学校企業説明会に来てた印刷会社に受けてみた。書類の一次面接が通ってzoomでの二次面接

面接官は一人、就活生は僕を含めて二人

開始時間の前に、緊張をほぐすために面接官がいう

面接官「いやぁ今日暑いですねぇ室内とはいえ背広だと苦しいでしょ?」

出た、なんも生まれない会話。もっと直接的に「リラックスしていいから」くらい言ってくれよと思いながらも返事をする

僕「そうですね〜(笑)

はいこの話終わり、さっさと面接してくれ

そう思ってたらもう一人の就活生が口を出す

「今週いっぱいは続くらしいですよこの暑さ」

面接官と会話のラリーが始まった。

朝の天気予報の話だけで5分も話すんかと思った。

僕はその話二人の会話をひたすら聞いてるだけ。疎外感を感じた。でもそれ以上に「あぁ”コレ”が社会の一員になるってことかぁ」と納得そして何より感動した。

オタク漫画によくある「じつは最強です」とか「じつは面白いです」みたいなのにハマる理由はその「じつは」の部分を出せるタイミングが分からない僕みたいな奴らが「僕もやりゃ出来んだけどね。キッカケが無いだけで。」みたいな気持ちで読めるからなんだろうな。キッカケを作れないか雑魚なのに。

というか今までそういう返しを知らなかっただけだし、天気の話くらいなら僕にもできそう

てかカッコいいな、話ができるやつ。僕もカッコよくなりたい。

そうだ、営業マンになって会話できるようになろう。その後に好きなことみっけて転職でもなんでもすりゃいいべ。営業ってなんかコミュ力ありそうで転職やすイメージあるし

給料業務内容、残業時間を見ずに営業職ならガンガン応募

その甲斐あって内定ゲット

日常会話を話せない営業の男が爆誕した。

  • 営業に来た人の日常会話とかまじで興味ないからいいんじゃね

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