依存する人、というのがいる。とにかくなんでもかんでもこちらにお願いしてはやってもらうひとだ。自分では何もできないのだが、何故か人にやってもらったことは自分がやったことになるという不思議な特徴も持ち合わせている。
こういう人は厄介だ。あなたの時間を無限に吸い取り続ける、ということがよく言われるんだが、本当に厄介なのは「もうこれ以上吸い取られ続けるのはまっぴらだ」という態度を示したときから始まる。
依存する人の特徴として「依存できないと認識した相手が途端にゴミクズ以下になる」というものがある。
そもそも相手を意思や感情を持った一人の人間として見ていないという問題があるんだが、この「ゴミクズ以下になった」相手に対する態度がとにかくえげつない、というか、本当に「あーなんか今すぐ焼いてしまっても別に構わないかなー、よし焼こう、最後のお楽しみダヨネ!」というくらいになる。
5秒前まで好き好き大好き!とか言っていた人がここまで豹変するのだ。
依存する人は最初のうちは小さい頼みごとから始まる。ここから徐々に大きくなっていく。そして最初は落とし物を拾っただけでもびっくりするくらい喜んでくれるが、最終的に「頼まなくてもやって当然」になっていき「頼んでいないことはやっていない事」に変質し、最終的に「何もしてくれない人」になる。
この頃は依存された人は身も心もすり減っており「一体後どれだけやったら終わるんだ」とかなり病んでいるのだが、最終的に依存する人は「あの頃はあんなに優しかったのに今は何もしてくれない」ということを言い始める。少なくともあの頃の100倍はやっているのだが、何故か0になっている。
試しに「ここからは自分でやってよ」と言ってみよう。この手の人はそこからいきなり「じゃ、別れましょう」となるだろう。この後どうなるかはわからない。多分、インターネットであること無いこと書きまくって社会的に抹殺してやるとか、お前に損害賠償金請求するから覚悟しておけとか、暴力とかに訴える人も出るだろう。またはじゃぁ死ぬわと言い出す人もいるだろう。この手の人の特徴は自分がドツボにハマろうがお構いなしに相手を地獄に陥れられるという捨て身ができるという特徴もある。はっきりいうと、もうどうにか証拠集めて一足飛びに法に訴えるしかなくなる。
とはいえ、依存する人が女性の場合、日本に浸透したフェミニズムのおかげで「まぁ君ももうちょっと頑張ってみなよ、彼女さん可愛そうじゃない」で片付けられるかもしれないが。