2020-08-27

実力者が上にいてはいけない世界お笑い

anond:20200827104657

これ「売れる」ってスキル最上位に来てるから若林言葉違和感がないけど、売れるスキルと売りたい技能が別の場合そうでもないよなあ。こいつなんでトップにいんの? みたいなケースがたくさんあるし。

格闘家那須川天心が先日YouTube朝倉未来と対談してて、那須川が言うには、最近実力がないのに目立つことができる人が出てきて、それは違うなと思う、と語っていた。対する朝倉は強いだけで売ること考えないやつにも問題ありますけどね、と釘を刺した。

これ、スタンスの違いなんだけど、那須川実力主義ストイシズムを全面に出した解答をしている。一方朝倉自己プロデュース含めて総合力で勝つ話をしている。限定された世界での勝ちの話をしてない。売れるってことを是非で考えた場合自分は天心派なので、売れるだけ売れて大したことないやつは嫌いだ(※朝倉揶揄しての文言ではない)。

でも他方、かつての番組で拝見した、芸人ホリが言うところの「本家よりうまいものまね芸人とかまあ売れないですね」というセリフもわかる。コメディアンは本物になりすぎると世界観がマジになりすぎて笑えなくなる。真の笑い、笑いのレベル、という単語が周囲に飛び交う松本人志も心底笑えないマジな時代があった。お笑い芸人に関しては未完成な方が笑える。明石家さんま面白い上に完璧だけど、その隙きのなさ故に流行になるような爆発力がすでにない。当たり前だ、ベテランってそういうもんだ。

納得はできるが華がない世界と、華はあるが実力のない世界なら、大半の人は後者を選んでしまう。

考えながらしたためていたけど、悲しいか現実はこんな結論妥当だと思う。

売れる実力と目の付け所そのものを羨ましがるなら、元増田意見はただしい。

ただ、売れる実力と売るべき技能が別の分野の場合、上のような渋みと派手さのジレンマがある。

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