好きな作品の続編が完結からしばらくして発表され地雷になる苦しみ
地雷と言えるか分からないけど「けいおん!Shuffle」かな。
この作品はけいおんの続編というよりはスピンオフと言ったほうが正しい。
キャラデザは京アニの影響を大きく受けていて、その分レベルが上がっている。
ただ、この作品は休載がめちゃくちゃ多い。掲載されること自体がネタになるレベル。
まんがタイムきらら(本誌)は、「けいおん!」の連載終了後から右肩下がりに落ちぶれていると言われている。「ゆゆ式」が2013年の日常系アニメブームの火付け役になったが、アニメ化の本数的にも円盤の売上的にも姉妹誌に置いて行かれていった印象がある。
そんな本誌に大きな朗報が舞い降りてきた。2019年4月にけいおんのアニメ放送10周年を迎える。それに先駆けて2018年8月号からけいおんの新作「けいおん!Shuffle」が連載開始。芳文社は京アニと一緒にけいおんで大きな賭けをしてみようと思ったのだろう。しかし、京アニに大きな悲劇が起こる。
京アニの放火殺人事件だ。この事件は京アニだけでなく、作者のかきふらい先生や芳文社にとっても大打撃になるだろう。実際、京アニの放火殺人事件からは告知なし休載が多くなってしまった。
事件当時においてかきふらい先生の心境が最も現れたのは京アニの放火事件の際に芳文社がTwitterに上げた追悼イラストであろう。
京アニの放火事件を受けて、芳文社はTwitterで京アニに対する追悼の言葉を述べ、最後に一つのイラストを上げた。この最後の追悼ツイートが15,000以上もバズったわけだが、実を言うと、このイラストはけいおんの雑誌連載最終回の雑誌表紙イラストを流用したものである。
正直言って、かきふらい先生にはもう少しやる気を見せてほしかった。オリジナルのイラストを描いて「京アニの放火事件が起きても私は元気です」という意気込みを見せてほしかった。これでは、けいおんが京アニに依存しているみたいだ。
そりゃあそうだよね。「鬼滅の刃」はufotableという一流スタジオが作ったアニメの大ヒットで大躍進したと言われているけど、けいおんの伸び幅は鬼滅以上だ。元から人気が高かったAIR、ハルヒ、Kanon、らきすた、CLANNADとは違って、けいおんは非常にマイナーな作品だった。そもそも、けいおん放送時のきららは、ジャンプとは違ってオタクの間ですら知る人ぞ知るマイナーな雑誌だった。こんなけいおんを京都アニメーションという一流スタジオでアニメ化したら大ヒットした。
本誌にとって京アニは命綱と言っても過言ではないだろう。その命綱が燃え尽きてしまったといえる。けいおん!Shuffle、いや本誌の明日はどっちだ。