実際の岡村さんがどういう人であろうと、岡村さんを出すと世間のウケが悪い、と思われると仕事が来なくなる。
だから、岡村さんを使うとこういうクレームが来るよ、という行動を誰かが起こすことは明確にダメージになる。
一方の箕輪さんは、月額5940円のサロン収入がメインの人だ。
税抜5400円の月会員が1520人。
プラットフォーム手数料が20%あるとしても、年間の売上は8000万円弱になる。
ちょっと前までは一介のサラリーマン編集者だった身分からすれば、この売上は圧倒的な権力だ。
これだけの権力があれば、世間から何を言われようとどうでもいいし、箕輪さんを目指したいと考える人間が山ほどいてもおかしくはない。
いい大学に通い、真面目にビジネス書を読んでMBAを取っても日系サラリーマンじゃ年収2000~3000万円が到達点。
それからすると、起業して成功したわけでもないのに年収1億というのは夢がある。
箕輪さんはそういう夢を売っているから、この権力は絶対に維持しなければならない。
すると、発信は当然内輪向けになる。
だから箕輪さんとしては、あんなのは大したことない、今まで通り俺についてこいと言うしかない。
たとえ世間からの支持を全く得られないとわかっていても、持論を貫くことが箕輪さんの利にかなう。
これは共産党や社民党が未だに議席を保持し続けていることに似ているかもしれない。
そう考えると、ネットは無力だ。
ネットで皆が箕輪さんにどれだけの非難を浴びせようとも、実数でわずか1520人しかいない箕輪さんの強固な支持者は離れないだろう。
箕輪さんがどういう人であるのかは少し調べればなんとなくわかるのだから、ここで離れるなら既に会員にはなっていないわけで、現在会員の人がこの程度のことで動じるとは到底思えない。
そして下手をすれば、この騒動で初めて箕輪さんを知り、そういう箕輪さんのスタイルを見て新たに会員になる人が出てくる可能性がある。
つまり、今回のような騒動が起きたところで、実際の箕輪さんの権力は維持されるかむしろ増大の方向に動く。
文春で炎上して100万人の単位で人目に触れれば、その0.01%が会員になるだけでも箕輪さんの権力の源泉たる年間売上は500万円も増えてしまうのだ。
そしてそれを見た一部の人間は、やはり箕輪さんのようにやりたいように生きることが正しいのだと思うのだろう。
残念ながら、これからの社会では箕輪さんの如き生き方をする人を制止することはできない。
ネットが影響力を行使できるのは、岡村さんのような旧来的な価値観の中で生かされている人に留まるというのは、なんとも皮肉な話ではないか。
ネットで名を売った奴がこぞってサロンビジネスに走るわけだよな 結局信者を抱えた奴が強い
「ネットで皆が政権にどれだけの非難を浴びせようとも、わずか27%しかいない政権の強固な支持者は離れないだろう」 これなら実感できる 選挙行こう