うちの会社、あまり知名度はないけど世界中あちこちに社員が駐在していて専門化するから地域ごとに派閥が出来ている。
これが大企業なら営業成績などで勢力図が出来上がると思うのだが、うちは違って世界情勢でヒエラルキーが決まる。
新型コロナ騒動がある前から一貫して態度でかかったEU派、威張りたいけどトランプは嫌いなので複雑な北米派、経済だけでなく社会制度も推すようになった中国派、だいたいこの三つが日々代理戦争を行いしのぎを削っている。
ただでさえ香港のデモで肩身が狭かったのに武漢の被害で知人の安否も気になるなどもあってか体調を崩す人が幾人もいたくらい。
中国の政治体制なら封じ目ることが可能と主張していたがその通りだった、凄い。
クルーズ船の処理においては録音しておくべきだったと思うくらい幾度もご高説を賜った。
しかし、風向きが変わりイタリアやばいぞ?となって焦ったEU派。
当然だろう、彼らが言うには政治家のレベルが日本とは比べ物にもならないくらい優れているのだから。EU諸国で感染が広がるなんてあってはならないことだ。
ちなみに北米派も流石にここに至っては挑発的な言動を控えるようになる。
決断力に優れて演説が上手い自慢の政治家も感染にはあまり関係ないと理解したからだろう。
そしてそれは正しかった。
イタリアをはじめスペインフランスなどEU各国が、そしてアメリカの主要都市も総崩れといっていい。
そういう中で、中国派が今までに見たことがないくらいイキり出した。
恐らく彼ら的には中国の経済しか評価されないことに不満があったのではないかと思う。
その鬱憤を晴らすがごとく中国共産党の政治体制のすばらしさを語り出すようになってしまった。
何を話すときも、中国は~が頭に着くようになってしまったのだ。
国連みたいな会社で草 ロシア派もいたら面白いのに