『21』
この数字は完璧という意味があるんだって書いてあって、妹のスマートフォンケースこの数字のカードが挟まっていたのを思い出した時、あの私にとって完璧だった妹が誰かの元へ行ってしまった。
ああ、大きいものが自分からなくなってしまったなと大きな消失に駆られてしまいました。
妹に彼氏が出来たって本当、本当それだけなんですけど、彼氏って自分は少ししかいた事ないので、それも全然好きになれなかったので私には愛とか語る資格ないでしょうけど、
私は異性からそういうわかりやすい試験の模範解答のような愛情のやり取りを上手くできた覚えがないので、
家族から愛されるしか、愛を知らないのですが、父親も、母親も自分のために生きている人なので、妹がなにより愛情の対象でした。
むかしから一緒に住んでいなかった分、小学校3年生、私は6年生、家を出ていってしまったものだから、ずっと妹には「会える家族」という位置づけなんですね。
それでいて、小さい頃はしょうもないことでさんざん喧嘩して、なんでも言えると思っていますから
父親のこと、母親のこと、ほかの親族のこと、どう思っているかなんでも話したし、辛くて耐えられなかった時を知っているし、嬉しかったことは一緒に喜んだりしたし、一緒にお買い物したり、服を選んだり、お化粧をしてもらったり、
人間として結構極端で終わってる自分をちゃんとおねえちゃんにしてくれたのが妹なんですね。
だから私はお姉ちゃんでいれたし、彼女は私の妹であってくれたんですね。
そんな妹は私よりも誰よりも可愛くて、一生懸命働いて、いろんなお手伝いをして努力家の彼女はなにより、弱音が吐かないんですよね。
それでいて強くあろうとしているので、自分の家族を見ても、誰かを好きになったり愛したり出来ないんじゃないかってちょっと心配だったのに、彼氏出来ましてね。
嬉しい半分、ほっとしたりして、それでいて漠然と、寂しくてしょうがない、ここまで自分視点で、自分ありきで妹の話をしましたけども、
妹が彼氏できるって個人的には人生の中での大事件なんです、母親の彼氏発覚よりも大事件です。
去年誕生日に妹に手紙をもらったのを読んでは泣いている、ダメな姉です、本当にどこまでもダメです、彼氏挨拶にこいお前を絶対に許さん1回許さないということにさせてくれそこからそして和解させてくれ、ごめんね、お姉ちゃんもうダメかもしれない!!!!!!!!!