詳細は面倒だから割愛するけど、俺は色んな人を苦しめながら生きてる。人はみんな誰かを傷つけてるとかそういうレベルではなく、明らかに人として最低な行為をしている。他人を踏みにじって生きている。主に女性関係で。
いっそ自分だけが大事と開き直ってしまえればいいのだけれど、俺は誰かを傷つけることにも心を痛めてしまうし、誰かの気持ちを慮ってしまうこともある。それによって自分自身も傷ついていく。そして傷ついた自分を癒やすためにもっと他人を傷つけている。
いい歳をして、最近は自分が生まれてくるべき存在ではなかったと考えている時間が増えた。こんな中途半端な存在はあるべきじゃなかったと。
救いようのないことは、こんな自分の全てを打ち明けてなお一緒にいてくれる女性を夢見ることだ。俺は母のような愛を誰かに求めている。俺のいかなる行動も許容した無償の、それでいてその人の全てを賭けてくれる愛を探している。
あるはずもないものだ。だけど俺はそれを求めている。白馬の王子様を待つ少女のように、俺は母のような女性を求めている。起こり得ない奇跡とわかりながら。
ここまで書いてみると俺がマザコンなのではと皆思うと思う。これを否定するつもりはないが実際のところ俺には世間一般で言うマザコン要素はあまりない。放任で育てられてきたし今でも実家には必要最低限しか帰らないし連絡も取らない。人世の重大な決断を母に相談したことすらない。
逆に言えば、俺の選択を母はいつも尊重してくれていたし、相談する前から尊重されるという確信があった。俺が選ぶのだからそれが正しいのだろうと。これはこれで親の姿勢として正しいようにも思うが、その結果生まれたのは俺のような存在だ。
まったく子育てとはわからないものだ。これから子供ができる増田たちにどうか伝えておきたい。お前たちの子供はどうしようもなく人間で、人間が他の人間の人生をコントロールすることなど到底不可能なことであると。
増田くん早く寝なよ