ちょっと前までは、テレビとかでよく取り上げられていたが、個人的には変な奴だなー税金もったいなーくらいにしか興味がなく、どちらかといえば無関心だった。それが最近嫌悪に変わってきている。なぜかを考えた。
まず嫌悪に変わった前後の主な出来事はマツコデラックスへの執拗な追及だったり、ヤジへの過度な追及だったりじゃないかなと思う。(もっと色々あると思うけど)
この嫌悪の本質は恐怖なんじゃないかな。その頭がキレるパワー系マヂキチが自分に向くんじゃないかという恐怖。
立花は NHK を倒すことを掲げ、実際確かにそれに向けて動いている。ただ彼がやろうとしていることは多大な犠牲を払った復讐だと感じる。復讐の終着点は NHK の死、犠牲は日本の社会全体。日本の社会がめちゃくちゃになる代価に、NHK を破滅に追いやる未来像を立花は思い描いてるように感じる。
国民だろうとなんだろうと、立花は利用できるものはなんでも利用して自分の目的を果たそうとしているんじゃないかな。そして障害になり得るものはなんであろうと取り除こうとする。だから対岸の火事として見れる間はいいんだろうけど、マツコだったりヤジだったりとなにもかも飲み込んでいるその炎の勢いを見て、なにか下手なことをして自分もその炎に包まれたらと恐怖してしまったんだろう。
そして悪いことに、その妖しくも力強く蠢く炎に魅了された人たちも増えてきて、これがより一層炎を勢い付けている。これがカルト的な気持ち悪さだろう。
こうなった原因はきっと根が深い。彼をこうも変貌させてしまった腐った組織・人間、奇抜だが分かりやすい「NHKをぶっ壊す」という文句にいとも簡単に同調してしまう知識も考える力もなく政治にも興味を持たない国民、ネットや若い世代を軽視する政治体制…
根が深いからこそ、修正力的な不思議パワーが働いたとすら思う。立花のようなかき乱す分子を生み出して、それを死力を尽くして収めることでより良い社会に進化する、みたいな。
日本の未来が心配だし、無知で利用される人々がかわいそう。もっとも本人たちは利用されると自覚する頃にはもう取り返しが付かなそうだけど。そもそも無知だから利用されること自体に気付かないかもしれないけど。