創作とは、孤独と共に生まれるものだと思う。ブログを書くこと、ツイッターに投稿すること、撮ること、演奏すること、その他にもたくさん。
わたしは、中高生の頃から常に孤独を感じていた。学校で友達とおしゃべりしても、家で母とゆっくりお茶を飲んでも、いつも心のどこかが寂しかった。隣の部屋から賑やかな音が聞こえる部屋に、ひとりぽつんと座っているような気持ちだった。家族も友達もいて、私立に通わせてもらえる余裕のある家庭に生まれて、環境的には孤独を感じる要素などひとつもないのに、孤独だと感じてしまう自分が情けなくて嫌いだった。
昨年、大学生になって親元を離れ、一人暮らしを始めた。最初だけすごく寂しかったけど、慣れてしまったら結構気楽で、自分のペースでなんでもできていいなあという気持ちになれた。あと、同じ一人暮らしの彼氏ができて、いつでも人の体温を感じられることも嬉しかった。そういった行為がなくても、ただ手を触ったり、ほっぺたを触られたり、肌で人を感じられるのが新しくて、すごく満たされた。もしかしたら、わたしは人に触れることに飢えていたのかもしれないね。自分の家に帰ればひとりだけど、実家で感じていたような孤独感はほとんど感じなくなった。
だけど、最近、文章が上手く書けなくなった。というか、感覚が鈍くなった。大学生になるまでは孤独がそばにあったから、いろんなことに対する感覚が冴えていて、きちんと神経が研ぎ澄まされていた。敏感すぎるくらいに、自分の中にいろんな感情が生まれていた。だけど、もう今は何も感じなくなってしまった。あの頃に比べて生活が満たされてしまったから、日々の出来事に対する敏感さがどこかへ行ってしまった。たくさんの栄養を一気に与えられて、感覚や神経が麻痺している。何も感じない。
日常を幸せだと感じることはいいことだと思う。だけど、わたしは孤独と暮らしていた頃の自分の感性が好きだった。今でも好きで、あの頃の自分を取り戻したいと思う。でも今の幸せを失う勇気もないし、あの孤独をもう一度味わうのもちょっと苦しい。
どうしたら、あの頃の感性だけ取り戻せるのかなあ。