2019-03-19

このような衝突の調停こそフェミニズムが力を発揮する

同性愛を許さなマイノリティ vs 許したいマイノリティ、どっちのマイノリティを優先する? - Togetter

http://b.hatena.ne.jp/entry/s/togetter.com/li/1328911

そんなことは起きないだろうとリベラル派の先生は楽観視してきたようだが、今日では異なるマイノリティ集団同士が衝突する事例が次々と報告されている。

マジョリティ集団の場面では絶対的マイノリティ弱者性を武器闘争を繰り広げてきたものの、この戦術はいつか来る矛盾から目を背ける側面もあった。

最弱の矛と最弱の盾が衝突したらどう解決すれば良いのだろうか。

平和主義を取るのであれば、可能な限り、戦いではなく第三者による調停によって解決を図るべきだろう。

しかマジョリティ、今回のケースではイギリスシスヘテロ白人達が調停者の役割を果たすことは難しい。

マジョリティの介入で解決するのは形を変えた家父長主義であり、一種マンスプレイニング、あるいは権力勾配の温存になりかねない。

そこでこのような衝突のケースこそ、フェミニズム団体調停者の役割を担うことで、最大限力を発揮できる。

同じマイノリティ集団であり、しかも適度に対マジョリティ闘争共存、適度にイスラムともLGBTとも対立してきた立場であるからだ。

集団との距離を適切に保ち、しかマジョリティが避けることの難しい非対称性問題考慮するのであれば、第三のマイノリティ集団の関与の下で話し合いを進めるのが一番の解決策だ。

以上の例はイスラムLGBTの衝突をフェミニスト調停するという提案だった。

この他にも、

身体女性性を巡るフェミニストLGBTの衝突をイスラム調停する

歴史認識を巡るユダヤ団体イスラムの衝突をLGBT調停する

選択中絶を巡る障害者団体フェミニストの衝突をユダヤ団体調停する

さまざまなケースが想定される。

いずれにしても紛争当事者としては、マジョリティから和解をパターナルに指図されるよりは、遥かに話し合いに応じやすくなると期待される。

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