もともとの「トロフィーワイフ」は、
周囲へのアピールのためだけに手に入れる愛情の欠落した結婚とでもいうのか。
邪推くささが拭えないのは気になるが、
しかし、漫画やアニメのヒロインが「トロフィー」であるとはどういうことだろう。
「あのヒロインはトロフィー的だ」と評されることが多くなっている気がする一方で、
具体的な説明がないからどんなヒロインのことを指しているのかがよく分からない。
とりあえず三つほど推測してみた。
一つはピーチ姫のような、
「そのヒロインを助けることが物語の目的となっている」ようなタイプだ。
お飾りのヒロインで、恋愛描写も不十分になりがちだから、トロフィー的と言うのも理解できる。
バトル漫画やスポーツ漫画だと、ヒロイン自身が戦うのでなければ、
「トロフィーヒロインとか言ってる人たちはハーレムが嫌いだろうな」という推測からである。
ハーレムは「最後に一人を選ぶ」ものと「最後は全員と付き合う」ものとがあるが、
前者であれば、むしろ競争率が高いのだから最後は愛情勝負になるし、
ヒロインごとに出番が均等に割り振られて「お飾り」化するということも少ない。
後者であれば、ひとりひとりを攻略して手駒に加えていく様は確かにトロフィー的だが、
現実的には、時と場合によって、一つめのタイプをトロフィーと呼んだり、
二つめや三つめをトロフィーと呼んだりして使い分けているのかと思うが、どうだろう。