2018-08-04

童貞男子大学生に会いに行く。

パーティー的な集まりで知り合った男子大学生に会いに行くために電車に乗っている。

友達に誘われてった何の集まりかも分からないパーティーで、いかにも女慣れしてなさそうな男子大学生がおどおどと連絡先を聞いてきたので、友人共々ラインを教えた。

彼は理系で周りに女がいないのだと言っていた。パーティーにもソロ参加らしい。

交流を深めるためのゲームが始まったり雑談タイムになったりする中で、徐々にグループが出来上がって行くのに、彼は戸惑って立ち尽くしてるのが切なかった

女慣れというか人間慣れしてなさそうな雰囲気がキツくて、グループに引き入れてやることもしなかった。

別れた瞬間に、友人と私、それぞれに「二人で会えませんか?」とどヘタレナンパまがいメッセージを送ってきたので、駅で二人で腹を抱えて笑った。

「明らかに二人ともに同じように声をかけているのが笑えるので、しばらく泳がせよう」「めげなかったら一度くらい会いに行くか」という話になり、ラインの交換を続けた。

数日後、友人から男子大学生くんから「◯◯という映画が見たいので一緒に行きましょう!」と誘われたので、「興味がない」と断ったと連絡があった。

私はというと、とにかく人と連絡を取るのを面倒臭がる性格が祟って、パーティーの帰り道に「お疲れ様でした、予定が合えばまたいつか」と返したきりだった。

既読無視状態だったラインに返事をすると、即レスで返事が来た。昼食か飲みかと言われたので、昼なら会えると返した。

このあたりで、男子大学生くんにはDDDトリプルディーという呼び名ができた。友人がAAAファンなのだ童貞男子大学生の略だった。

友人とのやりとりと混同したのか、◯日の昼ならば会えると返した私に「よかったら昼も一緒に食べませんか?」と言って来た。

普通に怖かった。昼食べる約束じゃなかった?

彼の中では映画約束自動変換されていたらしい。いや、友人(或いは見知らぬ女)のやりとりとごっちゃにしてただろ。

友人とのやりとりで、DDDは少し学んだらしく、「◯◯という映画が見たいのですが、気になってる映画とかありますか?」とお伺いを立てて来た。

友人に倣って「その映画興味ないです」と返した。

本当にこの子は何がしたいんだろう……と心底不思議になってきており、興味本位で「ホラーとかスプラッタなら観に行ってもいいですよ」と返した。

DDDからは「ホラー映画たことないけど、ホラー大丈夫から一緒に行きましょう!」と返事が来た。

ホラー耐性よりもDDDの頭の方が心配だよ。

というわけで、今電車に揺られている。もうすぐ目的地に着く。顔も思い出せないDDDとの再会だ。

DDDと会うのはこれきりになるだろう。

ラインを見返していて、純粋気持ち悪いとしか思えなかったので。

DDDには、「女グループへのローラー作戦はやめろ」としっかり言い聞かせるつもりで、友人も付近で待機させている。

別にサプライズ合流する予定はないが、気持ち悪いとしか思えなかった相手をいびるためだけに休日を潰せる女どもに捕まったDDDの今後に幸あれ。

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