先日、縁があって知り合いが主催する合同誌に最近ハマり出したキャラの二次創作作品を寄稿することになり、そのキャラの設定を再度確認している時にふと思ったことがある。
今回私が書くことになったキャラの母体コンテンツはかなり規模の大きいコンテンツであり、個別でキャラクターボイスが用意されているし様々なエピソードも存在する。
規模が大きいコンテンツやシナリオに重きを置いたコンテンツであればメインライターの他にサブシナリオライターがいることも少なくない。
そうすると各書き手ごとにそれぞれのキャラクター像と言うものが存在する。
もちろんほとんどの場合は設定の均一化ははかられているだろうし、よほど癖のあるライターでなければ書き手ごとに違和感を感じるといったことはないだろう。
だが中には過去に存在した設定と真逆の設定が出てきたという事例も存在する。
公式で設定の矛盾が発生している以上一ファンである我々が設定を全て把握するというのは中々難しいことだと思う。
キャラクターボイスに関してもまた然りだ。
声優の方々は演じる際に自分の中に確固たるキャラクター像があってそれを演じている方が多いと思う。
もちろん、それは指示もあってのキャラクター像だとは思うがその中でもやはり個人の考えは存在するだろう。
キャスト変更があった場合には尚更であろう。あくまでキャスト変更で引き継げるのは公式で定められた設定だけであって個人の考えを引き継ぐといった事はかなり難しいと思われる。
前置きが長くなったがつまり何が言いたいかと言うと、「ちょっと公式設定云々で騒ぎすぎじゃない?」ということが言いたかっただけなのだ。
そのキャラクターに関わっている人間が複数人いる以上、その人それぞれにキャラクター像が存在する。それを全て統一しろというのは中々難しい。
そもそも実在の人間ですら人それぞれ評価が違うというのにもっと存在があやふやなキャラクターに絶対的な評価を求めるというのは酷な話だ。
もし、キャラクターに対する考え方で相違が発生しても
「え〜?君はあの人のことそう思ってるの?私はこういう人だと思うけどなぁ」
くらいの軽い気持ちで受け流すことが出来れば幸せではないだろうかと思う。
無論、それもキャラクターを一人間としてとらえるか事象としてとらえるかで変わってくるとは思うが。
そんなことを考えていて気付いたら締切を過ぎたことの言い訳のためにこの文書を書いた訳ではないということを最後に断っておく。