2017-08-17

彼女には、僕以外にもうひとり好きな人がいた

彼女は、僕にとっては初めてマトモに付き合う女性だった。


数年間付き合っていた僕の彼女が突然好きだと告白したのは、僕の同級生だった。

彼と僕は、出身地所属していたサークルも同じ。

彼女はその彼を好きになったと告白したと同時に、僕のことも同じくらい好きだと言ってくれた。

僕は、そんな彼女を受け入れたいと思った。

から僕は、彼と彼女の間に何があっても問題にしないことを彼女に伝えた。


一方、僕には彼女に対する不満があった。

それは性の不一致だった。

僕は兼ねてからその不満があったことを彼女に伝えた。

同時に、欲求を解消するために他人性交渉を持ちたいと伝えた。

彼女は、多分臆せずに了承した。

しろ僕たちは、そういった不和を解消するために、これから二人でどう歩んでいこうかと話し合えていたほどの仲だった。

すくなくとも、僕はそう思っていた。


ある日、僕は外出先でケータイを忘れ、事前の連絡なしに彼女の部屋を訪れた。

こういうケースで彼女の部屋に泊まろうとするのは初めてのことだったが、今思えばとんだ馬鹿なことをしたと思う。

僕は、事前に渡されていた合鍵を使って部屋に入った。

そこには誰もいなかったが、彼女と彼のいた形跡がそこにはあった。

日本酒と、おちょこが2つと、彼の私物

僕はその場から去ることに決めた。

そこでようやく、彼女がほかの誰かを好きになることが、どうも自分には耐えられそうにないのだと知った。

僕には、別の男を好きになった彼女を包括するだけの愛情がないのだと知り、そんな自分を悔やんだ。


数日後、彼女に例の部屋を見てしまったことを伝えた。

彼女は泣いて、「貴方が傷つくのならもうしない。」と言ってくれた。

それから数週間経って、彼女から別れたいと言われた。

どうやら、僕のことはもう好きじゃないのだという。


それからは実にやりきれなかった。

友人の少ない私には感情の捌け口がみつからず、そんな自分ごまかしながらへらへらと日々を過ごし、ようやく見つけた捌け口が別れた彼女だった。

僕は、つい最近まで付き合っていた彼女に連絡を取り、直接会って話した。

会う前までは、本当はもう一度付き合いたいという本音を抑圧して、友達として一から二人の関係の在り方を模索しようと目論んでいた。

しかし、会ってしまえばそんな決意もむなしく、僕は本人を前にして泣いてしまった。

彼女は、もう好きではなくなってしまったことを謝罪し、「どうか、いいひとを見つけて」と僕の背中を押してくれた。

そうして僕も別れた彼女の人柄の良さに安堵し、少しずつヤケな感情も緩和していった筈だった。


しかし昨日、某SNSで別れた彼女と彼がつながっているのを見てしまった。

彼女は僕をフォローしていなかったが、彼はフォローしていた。しか彼女アカウントは数日前に更新されている。

僕は、自分アカウントを消した。

ほかの男ならまだいい。でも彼と彼女が一緒にいるところだけは、もう想像したくなかった。


僕はまだ、自分好きな人が誰か付き合うことを許せていない。

そのくせ、同時に二人以上と関係を持ってしまった自分とマトモに向き合えていない。

もう自分は、仮にパートナーから許されたとしても浮気不倫はしたくないとも思っている。

でもかりにほかの誰かと付き合えても、付き合っていない女性性交渉を持ちたいと思うのだろうか。だとしたら本当に愚かだ。


こうやって増田ネタにして悲しみをごまかしても、さらに行き場をなくした曖昧な思いが積もるだけかもしれない。

そして別れた彼女にこの投稿がバレれば、彼女は僕を警戒するだろう。そうして僕はこうやって今の気持ち文章にしたことを、後悔するんだと思う。


できれば、彼女と彼を知る人にこのことを告白たかった。

でも、事情事情からそんなことができる筈はない。

とても悲しい。

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